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飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2022/7/18~7/25)

 天候不順の影響で人出が減っているといった面もありますが、またマスコミの感染者数をあおる報道の影響もあり、先週の都内の人流はまん防明け後と同レベルにまで落ち込んでいます。売上が安定しない中、採用費や時給の高騰、さらには原材料の高騰も重なり、厳しい状況が続いています。多面的に売上を獲得できるような仕組みの構築を考えていかなくてはならないでしょう。

・東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況 (7/25発表)

 感染者数をあおるマスコミの報道のせいか?7月に入ってからは減少傾向が続いています。先週の人流のレベルは3月終わりにまん防が明けた直後と同じか、それよりも悪くなっていました。

ターミナル駅(15時)】

【繁華街(21時)】


・クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」飲食店売上動向レポート2022年7月 6月度の売り上げは前年対比で146%引き続きコロナ影響前(2019年)対比でも142%と高水準

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000056468.html

 昨対での比較では、伸びていて当たり前なので驚くような内容ではないのですが、業種別やエリア別の下記のグラフは自店舗と比較するのにいいかと思いまして取り上げました。6月に入ってからは売上が鈍化してきており、以前のレベルまで戻るのか?といった部分と戻るとした場合にも時間がかかりそうだという事が言えそうです。

・日本フードサービス協会、6月の外食産業市場動向調査結果を発表
https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP637057_25072022000000/

<外食市場 6月の動向>

前月に引き続き「土日休日」「家族客」の客足好調

<全体概況>

・6月は、昨年とは違い大都市圏でも「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」の適用が無く、外食産業の売上前年比は、前月同様大幅に伸び、全体売上は119.9%となった。夜遅い時間帯の集客は依然として弱いものの、「昼の時間帯」、「家族客」、「土日休日」を中心に客足の好調が継続した。外食店舗は徐々に営業時間をコロナ前に戻すなど、コロナと共存して社会経済活動を維持しようという動きが見られ、売上はコロナ前の19年比で93.1%にまで戻ったが、パブ・居酒屋業態では19年比58.3%と依然苦戦が続いている。詳細はリンク先から。


・【ドリンク剤の利用に関する調査】慢性的に疲労を感じている人は6割弱。ドリンク剤選定時の重視点は、「効能・効果」「価格」が飲用者の各5割弱。『リポビタン』主飲用者では「味」が1位

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001208.000007815.html

 マイボイスコム株式会社が、11回目となる『ドリンク剤の利用』に関するインターネット調査を2022年6月1日~5日に実施した調査結果を発表しています。
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■慢性的に疲労を感じている人は6割弱。ドリンク剤・滋養強壮剤の飲用者は4割弱。週1回以上飲む人は1割強、ドリンク剤飲用者の3割弱
■ドリンク剤・滋養強壮剤選定時の重視点は、「効能・効果」「価格」が飲用者の各5割弱、「味」「飲みやすい」が各4割弱、「成分、添加物」が約26%。『リポビタン』主飲用者では「味」が1位

色々な栄養ドリンクが出てきているので飲む頻度が上がっているのかと思っていましたが、こちらのアンケートを見る限りでは、それほど大きな変化が起きていない感じですね。

・スシローのテイクアウト専門「スシローTo Go」が閉店ラッシュ。ビール欠品騒動だけでない場当たり経営のツケ
https://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2022/07/21110948.php

以前にニュースで取り上げていたスシローのテイクアウト専門店『スシローTo Go』が閉店ラッシュとの事。テイクアウトやデリバリーの専門店はイートインとは違ったノウハウが必要だがそういった部分の弱さと最近の問題勃発を見ると本部と店舗の乖離もありそうですね。

・外食時に節約のため注文をためらった高級食材を調査(2022年6月実施)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001623.000011414.html

節約で外食の注文時に「単価の高いものを我慢」する人41.9% 我慢したのは「ブランド牛肉」「うなぎ」「うに」等 フェア・イベントは「カニ」「牛タン」。これらはニーズがあるので、うまく安価に提供するか?少量を加えることで購入しやすい価格帯にするという事は検討してもいいかもしれません。

<要約>
POINT1. 外食の注文時に「節約モードの人」は47.6%。最も割合が高いのは20代女性


POINT2. 外食の注文時の我慢「単価の高いものを我慢することが多い」が41.9%

POINT3. 注文をためらったり、あきらめたりしたのは「ブランド牛肉」「うなぎ」「うに」。
フェア・イベントニーズは「カニ」「牛タン」にも

・6月の中途求人倍率1.91倍 小売り・外食で求人増
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC209VP0Q2A720C2000000/

 求人の需要が増えてきており、採用の競争も激化していきそうです。

・ニトリがファミレスに進出「660円ハンバーグ」のこだわりを聞いた
https://news.yahoo.co.jp/articles/47f34f0b8e259c5b0b6f897b5b374e8697c78b47

 ニトリの『みんなのグリル』についてのレポートです。すでに6店舗に増えています。

・井村屋が「アンナミラーズ」の閉店を決めた経緯 長く愛された一方で抱えていた課題
https://toyokeizai.net/articles/-/605642

 先日惜しまれつつ閉店を迎えた『アンナミラーズ』についての記事です。個人的には体験型のお店としてのポテンシャルがどこかノスタルジックな雰囲気もあったことから、うまく最近のレトロブームなどに乗っていけば店舗を増やせたと思いますが、恐らくそういったSNS等を使ったキャンペーンでの若い層へのアプローチができなかったのがもったいないと思っています。ECでは引き続き販売していくようなので、いつかまたリアル店舗で復活して欲しいと思います。


・焼肉なのに完全栄養⁉1日に必要な33の栄養素の1/3が摂取できる「KINTAN完全焼肉弁当(2980円)」を7/19(火)より期間限定販売

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000007632.html


 1日に必要な栄養素の1/3が摂取できる高級焼肉弁当のテイクアウト販売をするようです。こういった高級弁当のニーズは過去からあるので、高級ブランドイメージのあるお店は、高級志向のお客様をターゲットにヘルシーや栄養素をうたった


・2022年、飲食店予約は、Instagram経由が3倍以上に JCBとInstagram “JCB飲食店集客応援パッケージ”を提供開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000037061.html

 こちらの内容にあるように徐々にインスタからの予約というものが増えていくことが予想されます。別途海外の記事も下記に貼りますが、googleがかなりの危機感を持つほどにアメリカでは、Z世代ではinstagramやtiktokがランチのお店を探す際には主要の検索ツールになりつつあるようです。

・Google exec suggests Instagram and TikTok are eating into Google’s core products, Search and Maps(インスタグラムとTIKTOKがgoogle検索とマップの重要を奪っている)
https://techcrunch.com/2022/07/12/google-exec-suggests-instagram-and-tiktok-are-eating-into-googles-core-products-search-and-maps/

googleの調査によると『若者のほぼ40%が昼食の場所を探しているとき、Googleマップや検索にアクセスしていません。彼らはTikTokまたはInstagramに行っている』といった話が上がっています。公式に発表されたデータではありませんが、これまでgoogle検索が入口となっていた部分が、他のものに変わってきているようです。商品検索の55%Amazonで開始されるようになっているようです。

・【おつまみに関する調査】自宅でお酒を飲む人のうち、おつまみを食べる人は9割弱。「必ず食べる」が7割弱で増加傾向
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001209.000007815.html

自宅のみの人はおつまみを『必ず食べる』人が増えているようです。このあたり、デリバリーのニーズは眠っていそうですね。クイックマートはまだ、実現には遠い感じがしますが、いずれこういったニーズにもこたえられるようになるかもしれませんね。

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■自宅でお酒を飲む人のうち、おつまみを食べる人は9割弱。「必ず食べる」が7割弱で増加傾向。よく食べるおつまみは、「チーズ」「刺身、たたき」「スナック菓子」「揚げ物」「枝豆」「ナッツ類」がおつまみを食べる人の各40%台
■おつまみの購入場所は、「スーパー」が購入者の9割強、「コンビニエンスストア」約35%、「ドラッグストア」2割

・デリバリー業界最大手「ご近所キッチン」を1300店舗以上展開するGlobridgeと、デリバリー注文一元管理サービス「Camel(キャメル)」を展開する株式会社tacomsが業務提携
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000552.000014510.html

 デリバリー業界も様々な所で提携が増えています。デリバリーバブルも終わり本物しか残れないフェーズになってきており、ここで全体の品質向上が図られれば、再度全体の需要が伸びてくるかと思います。

・ゴーストレストランのFC展開を手掛ける「Deli Station(デリステーション)」が、2022年6月に日本国内のフードデリバリー月間流通額1億円を突破!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000066749.html

 まん防明けた3月売以降も売上を伸ばしています。デリバリーマーケット自体はコロナ禍のピーク時と比較すると落ちていますが、きちんと運営がされれば売上が上がるという事が分かります。

・「肉の生食をやめられない日本人」に欠けた視点「新鮮だから刺身で食べられる」なんてことはない
https://toyokeizai.net/articles/-/604512

 食中毒が増える季節ですので、注意喚起のためにピックアップしました。


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