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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/10/10~10/16)

気温も落ち着き秋らしくなりましたが、食欲の秋といいつつも都内の外食のマーケットの戻りは決していいとは言えない状況かもしれません。都心部の駅のターミナル(15時)や繁華街(21時)の人流を見ても横ばい、もしくは微減しているところの方が多く、今後も大きく回復する感じは持てません。
年末に向けて需要は若干回復してくるとは思いますが、以前のようなレベルにはならないことを想定して準備を進めておいた方がよさそうです。


・東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況
https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/cross-efforts/corona/people-flow-analysis.html

【ターミナル駅(15時)】
立川駅、品川駅が微増傾向だが、その他のエリアは微減傾向。大きな流れとしてみると、コロナ明けても以前のレベルには回復せずにほぼ現状横ばいになりそうな感じ。大幅にインバウンドとか入ってこない限り昼間の滞在人口は変わらなさそうだが、オフィス街要素の高い駅はその需要もあまりないので、急激に変化をすることはなさそうです。

【繁華街(21時)】
池袋は横ばいを維持できている感じですが、その他のエリアはトレンドとしては微減傾向。未だに遅い時間帯は戻る気配がない。この調子だと年末もそれほど期待できなさそうです。


・「楽天ぐるなび」として初のキャンペーンを開催! ぐるなび「2023忘年会・新年会キャンペーン」スタート

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001300.000001511.html

株式会社ぐるなびは、「楽天ポイント」で外食をよりお得に楽しめる飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」で、2023年10月16日(月)より「2023忘年会・新年会キャンペーン」を開始します。10月2日(月)の「楽天ぐるなび」へのサイト名称変更後、キャンペーンを開催するのは初となります。

このあたりのキャンペーンでぐるなびの集客力がどれくらい戻るのか?は注目です。これまでに楽天会員向けのキャンペーンを打ってきていましたが、それほど大きな効果があったという感じありませんでしたので、このコロナ明けでの年末で大きな総客効果が出なかったとすると集客媒体としての位置づけとして残るのは厳しそうです。

・出前館、23年度は競合減り、営業赤字が242億も縮小。フードデリバリー市場はまだ伸びる。
https://www.foodrink.co.jp/news/2023/10/1751156.html

株式会社出前館が、2023年8月期 決算を発表。競合が緩やかになり広告費など原価のコストダウンを図り、営業利益は前年の赤字364億42百万円から赤字122億59百万円と大きく改善した。
国内フードデリバリー市場は5,300億円で、外食市場の未だ3%と読む。韓国は26%、中国24%、米国10%と比べて低く、日本での拡⼤余地は⼤きいと考えている。「フードデリバリーの更なる日常化」が同社の目標だ。

日高屋が「390円そば」価格を死守したのに、史上最高売上を叩き出したワケ
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2310/13/news054.html

日高屋といえば、値上げが相次ぐ外食業界の中では、価格転嫁に消極的な部類の企業だ。値上げ幅を比較的抑えている他、看板メニューである390円の「中華そば」は価格を据え置いている。それでも好調なのはなぜなのか、決算から読み解いていく。といった記事です。

・サイゼリヤ23年度決算、日本国内は4期連続で赤字。値上げを耐えた結果か。
https://www.foodrink.co.jp/news/2023/10/1360630.html

株式会社サイゼリヤが、2023年8月期 決算を発表した。売上高1832億44百万円、27.0%増。営業利益 72億22百万円、1,607.6%増。経常利益79億49百万円、26.2%マイナス。最終利益 51億54百万円、8.9%マイナス。

セグメント別売上高は、日本19.1%増、豪州30.9%増、アジア45.5%増と好調。一方で日本国を見ると資源価格の高騰と円安による食材価格やエネルギー価格の上昇などの影響により、売上高1,204億82百万円(19.1%増)、営業赤字は14億円91百万円(前期は21億1百万円の赤字)となった。営業赤字は20年度に56億23百万円、21年度に72億10百万円、22年度に21億1百万円と4期連続で赤字となっている。こちらを見ても日本国内が厳しいことが伺えます。

・27.1%がふるさと納税を寄付済 | 2023年ふるさと納税の利用状況に関する調査(2023年9月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000079977.html

ふるさと納税とは、自分が生まれ育った故郷や応援したい自治体に寄付ができる制度です。本調査では20歳以上70歳未満の男女を対象に、2023年のふるさと納税の利用状況についてアンケートを行いました。現状まだ、半数強の人は知っているが利用したことがない状態。このあたり物販系がメインですが、うまく飲食も絡んでいきたいところです。

■調査結果サマリ
調査対象のうち、39.3%がふるさと納税の利用経験があると回答した。
■ふるさと納税を利用する理由として最も多かったのは「税金の控除が受けられるから」であった。
■調査日時点の2023年のふるさと納税の利用状況については、27.1%がすでに寄付をしたと回答した。また、28%は年末までに寄付を検討しているという結果になった。
■2023年に寄付を考えている自治体数として最も多かったのは、1以上5未満だった。

・【2023年上期飲食店動向】飲食店舗物件の駅別賃料相場ランキングを飲食店ドットコムが発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000571.000001049.html

飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで支援するプラットフォーム「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フードは、飲食店ドットコム上に登録された飲食店舗物件の駅別賃料相場の上位エリアを発表します。
※飲食ドットコム上に登録された物件での比較ですので、必ずしも全体とイコールかは分かりませんが、傾向は見れるかと思います。

2023年上期の駅別賃料相場ランキング(上位10駅)】
※[]内の数値は2023年下期の順位と増減額(増加率)です
1位 新宿三丁目 48,128円 [↑12位 +13,498円(+39.0%)]
2位 表参道 46,993円 [→2位 +3,311円(+7.6%)]
3位 東京 43,105円 [比較データなし]
4位 原宿 42,735円 [→4位 +2,333円(+5.8%)]
5位 渋谷 42,681円 [↓3位 +2,249円(+5.6%)]
6位 新宿 42,172円 [↑13位 +7,622円(+22.0%)]
7位 明治神宮前 41,196円 [↓1位 -3,742円(-8.3%)]
8位 有楽町 40,565円 [↑25位 +8,849円(+28.0%)]
9位 西小山 40,199円 [↑24位 +8,341円(+26.2%)]
10位 銀座一丁目 40,057円 [↑83位 +13,374円(+50.1%)]


・サンマルクグループが手掛ける新業態「RISTRETTO&CROISSANT LABORATORIO」10月20日オープン。焼きたてクロワッサンと本格的なカフェラテで"香り"を味わうカフェ&ベーカリー
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000075032.html

株式会社サンマルクホールディングスが、2023年10月20日(金)、東京都目黒区自由が丘にグランドオープン予定の「JIYUGAOKA de aone(自由が丘 デュ アオーネ)」の2階に、サンマルクホールディングスの新業態となるクロワッサン専門のカフェ&ベーカリー「RISTRETTO&CROISSANT LABORATORIO(リストレットアンドクロワッサン ラボラトリオ)」をオープンするようです。

サンマルクカフェとは違ったクロワッサンとラテを主体とした新業態のようです。ベーカリーカフェのゾーンを狙いに行っているのか?

・「"やっぱりすごい"はずのダイニングイノベーション」 『焼肉ライク』に100店の壁!? 有村前社長降格。旗艦店続々閉店の異変。
https://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2023/10/16105643.html

ちょっと気になったので取り上げました。好調だと思っていた焼肉ライクですが、旗艦店で閉店が出ているようですね。ここ最近焼肉屋の倒産のニュースもでており、コロナ禍で焼肉屋が過剰になっていることと気軽に食べれる一人飯のバリエーションも増えていることが影響しているのかもしれません。

・【精肉類・肉料理に関する調査】魚介類より肉類を食べることが多い人は6割弱、女性や若年層で比率高い。肉類購入時の重視点で「国産かどうか」は減少傾向
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001376.000007815.html

マイボイスコム株式会社は、4回目となる『精肉類・肉料理』に関するインターネット調査を2023年9月1日~5日に実施し、調査結果を発表しています。
肉の方が好きといったこともあると思いますが、昔は安かった魚が価格が上がって、家庭で購入しずらくなり、小さいときに家で食べることが減っているせいで若い方にはなじみもないといったことが影響しているのではないかと思います。

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■魚介類より肉類を食べることが多い人は6割弱、女性や若年層で比率高い。好きな肉料理は、「焼肉」「しょうが焼き」「からあげ、フライドチキン」「カレー」「餃子」「トンカツ」が各60%台で上位

■肉類を食べる人の購入時の重視点は、「価格」が6割強、「国産かどうか」「賞味期限・消費期限」が各4割強、「種類、部位」「鮮度」が各30%台。過去調査と比べて、「国産かどうか」は減少傾向


・【アンケート調査】カレールー選びで重視するポイントは?「辛さ」は2位!1位は?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000122119.html

株式会社ベストアクティが、10代から60代までの100人に【カレールー選びで重視するポイント】についてアンケートを行っています。
味よりもメーカーやブランドが1位といった結果になっており、「馴染みのあるメーカーは安心感がある」「値段が安くても大手メーカーのものは美味しい」といったイメージがかなり浸透しているのでしょう。

・フリーフロム食品の基本概念と最先端がわかる無料ウェビナー「フリーフロム領域の市場性と最新技術動向を踏まえた研究開発テーマ探索」を再開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000408.000007141.html

アスタミューゼ株式会社は、2023年10月26日(木)12:00~13:00に、食品・飲料業界や広く事業開発や研究開発に取り組まれているかた向けの無料ウェビナー「フリーフロム領域の市場性と最新技術動向を踏まえた研究開発テーマ探索」を開催するようです。
フリーフロムといった言葉自体まだ、あまり聞くことがなかったので参考までに取り上げてみました。

※フリーフロム(Free From)食品(飲料)とは、特定の原材料や成分が入っていない食品のことを指すそうです。
アスタミューゼはフリーフロムの領域を5種類に分類しているそうです。

1. アレルゲンフリー・グルテンフリー
 ┗代替素材・食品に関する技術開発
2. 健康のためのフリーフロム(生理学的)
 ┗代替素材・甘味料に関する技術開発
3. 健康のためのフリーフロム(信条・心理)
 ┗代替食品に関する技術開発
4. アニマルフリー・環境のためのフリーフロム
 ┗代替素材・培養に関する技術開発
5. ポイズンフリー
 ┗除去・発生防止に関する技術開発


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