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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/11/7~11/13)

 急に気温も下がり、冬っぽくなってきました。鍋の出数も上がりそうですね。ハロウィンも終わり、クリスマスやおせちなど情報発信が増えてきており、年末が近づいてきていることを感じさせます。
 一方都内の人流は相変わらずといった感じで、街角景気の結果は10月は57.2ポイントと9月よりも4.3ポイント上昇していたようです。しかしながら2~3か月先の景気の先行きに対する判断では53.2ポイントと9月よりも1.1ポイント下がっているようで、緩やかな回復もひと段落ととらえられているようです。年末も以前のように大型の団体客を取り込んでの売上獲得は期待できないため、それに代わる何かを考えていかないといけないでしょう。


・東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況
https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/cross-efforts/corona/people-flow-analysis

【ターミナル駅(15時)】
15時台のターミナル駅は立川はマイナス3%にまで戻ってきていますが、その他のエリアはいまだ20%~40%以上落ち込んでおり、エリアによって微減、微増はありますが、ほとんど横ばいでの推移となっています。これだけ期間たっても大きく変わらないところを見るとほぼ、この水準でのマーケットを当たり前と考えておいた方がいいでしょう。

【繁華街(21時)】
落ちこんでいた新宿が若干回復基調に、池袋も微増傾向。一方で六本木、銀座は微減傾向とエリアによってまちまちといった感じです。若年層が少ないエリアの回復が悪いといった傾向がありそうです。年末にかけての需要回復を期待をしていますが、居酒屋系は以前のような一発の大きい大人数の宴会はなさそうですので、地道に数人レベルのものを積み上げていく必要はありそうです。

・【23年10月街角景気】回復基調から一服。日本人客は物価高による節約志向で、客単価が上がらない。
https://www.foodrink.co.jp/news/2023/11/1364857.html

 街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2023年10月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連では、57.2ポイント。行楽シーズンであり、9月から 4.3ポイント上昇した。
2~3ヶ月先の景気の先行きに対する判断は、53.2ポイント。9月から 1.1ポイント下がった。 景気は、緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる。先行きは、ボーナス支給後の忘年会など年末需要への期待がかかる。忘年会は新型コロナの5類移行で復調しそうだが、企業忘年会はコロナにかかわらず減少傾向にある。


・カカクコム(食べログ)決算
https://corporate.kakaku.com/ir

カカクコム(食べログ)が第2四半期の決算の発表しています。
ぐるなびとは対照的に昨年対比でも20%以上アップと好調です。

内訳をみるとネット予約の増加によってPRサービスの落ち込みをカバーしているといった構造です。ネット予約自体は、数年前から増加傾向で飲食店の予約の総数が増えているか?というとそんなことはなく、電話予約がネットへ移行しているといっただけなので、加盟店から見たときには売上の総額は変わらない or 落ちている といったところが多いでしょう。一方で予約手数料は増えているといったいびつな構造ではあります。このあたりが、飲食店側からのグルメ媒体離れが進んでいる要因となっているでしょう。

インバウンド強化といった面で「美団点評」 「OpenRice」との連携を継続していくようです。都心部においては依然強いので、店舗としてはうまく使いながらも自社媒体での予約にシフトしていきたいところです。


・『出前館』、デリバリー包装用開封防止シールを一部の加盟店にテスト配布~ 「500以上の飲食店と連携し安心安全なデリバリー体験を強化 ~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000411.000029254.html

 株式会社出前館が運営する日本最大級のデリバリーサービス『出前館』は、安心安全なデリバリー体験への取り組みとして開封防止シールのテスト配布を実施いたします。『出前館』では、引き続きユーザーのみなさまが安心してデリバリーをご利用いただけるような取り組みを強化してまいりますとのこと。先日、出前館での寿司配達で配達員が偏ってしまった寿司をパッケージを開けて、素手で並べなおしているのが問題になったこともあって、早急にトライアルの対応したのかと思われます。消費者の安全を担保するといった意味合いでも今後こういったものが標準化されていくのでしょう。

・日本人の最新消費トレンド、キーワードは「クワイエット・ラグジュアリー」「ソロ外食」「トラベルハック」
https://dime.jp/genre/1681067/

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル、Inc.(以下アメリカン・エキスプレス)は、日本を含む世界7つの国や地域で2023年8月17日~29日にかけて、ラグジュアリーショッピング、ダイニング、旅行に関する意識調査「Amex Trendex」を実施し、日本における消費動向とその概況を紹介しています。
■自分の価値観を尊重する「クワイエット・ラグジュアリー」
「高価に見えつつもラベルやブランドが目立ちすぎないようにしたい(65%)」、「価値観が合わないブランドからは購入しない(60%)」が上位になるなど、他人に誇示することを目的としない、自身の価値観を尊重する「クワイエット・ラグジュアリー」を重視する傾向が見られた。【図2】

■昨年より増えた外食機会。日本では「ソロ外食」を楽しむ傾向

■旅行の際には、ソーシャルメディアや「トラベルハック」を駆使

・広がる和食、海外18万店 10年で3倍、最多は中国
https://www.tokyo-np.co.jp/article/289376

 海外で日本食レストランが増えている。農林水産省によると、2023年は最多の中国をはじめ全体で18万7千店と、21年の前回調査に比べ約2割増加。10年前の13年(5万5千店)からは3倍以上に広がった。おいしくて健康的な和食の人気に加え、外食チェーンの海外進出が背景にあり、中南米では日本アニメの人気も一役買っている。

・【Consulting&Solution】配食(中食)サービス市場の調査レポートを公開しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000013986.html

アーツアンドクラフツ株式会社が中食市場の概観から各ベンチマーク企業の動向、M&Aを始めとした各社の戦略をまとめたレポートを公開しました。

配食(中食)サービス市場における新規事業およびブランドコンセプト立案戦略 詳細はこちら→(https://www.arts-crafts.co.jp/post-20904/

・すしロボットや牛丼にご飯をふんわり盛り付け、外食産業の自動化を推進する鈴木美奈子・鈴茂器工社長
https://news.yahoo.co.jp/articles/05c4e6dd851df9b3d2b60971c5c3730569be8a1b

外食産業では人手不足が解消されていません。国内外で省力化、省人化を進める機械を導入する事業者が増えています。すしロボットをはじめ米飯加工機を製造・販売する鈴茂器工の鈴木社長にお話を伺っています。
確かにごはんの盛り付け機をよく見るようになりましたよね。

・減量薬ブームへの対応図る米外食企業、サラダ含む健康メニュー強化
https://news.yahoo.co.jp/articles/19b07b61353dc6b1067c75f93267fb5729e9ce6f

日本の話ではありませんが、アメリカでは減量薬を飲んで生活習慣の見直しを図るといった人が増えるのではないか?と予想されているようです。日本と比べると肥満に分類される方が多いのでマーケットを形成しそうだといった事でしょう。

・~37年間、ご愛顧ありがとうございました~ハンバーガーレストラン「ベッカーズ」がブランドクローズ 最後の柏店が11月22日(水)22時に閉店いたします
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000461.000082978.html

株式会社JR東日本クロスステーション フーズカンパニーが展開する「ベッカーズ」は、2023年11月22日(水)のベッカーズ柏店の閉店をもってブランドクローズするとのこと。最近見ないと思ったら、閉店していたのですね。
ハンバーガーの市場は伸びてはいますが、競合数も多く競争が激しい業界でもあり、駅構内といった好立地であっても厳しかったということなんでしょう。

・2024年 新時代のおせちトレンドとは!?1500食以上おせちを食べてきたおせち案内人:中井千佳氏に聞きました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000044166.html

株式会社オージーフーズが「おせちや」でのおせち販売に合わせ、おせち案内人が、2024年のおせち料理を語ります。

■2024年のおせちトレンドは・・・
この年末年始はコロナ禍が明けて家族が集まれるようになるため、大人数のおせちが多く出ています。日常が戻りライフスタイルの多様化から、自分好みで多様なおせちを選べる時代へ。「肉尽くし」「フルーツ」「スイーツ」などの特定の食材に着目したおせちも人気です。
世界情勢や気候変動の影響から、素材やエネルギーなどのコストが高騰し、価格も平均1000円~2000円ほど上がっている印象。その分、様々な創意工夫で新しい付加価値をつけたおせちに注目が集まっています。価格以上の価値あるおせちをお楽しみいただけるのは2024年のおせちならではです。

・【食品表示に関する調査】加工食品購入時に含有量を確認するものは「熱量、エネルギー」「食塩相当量」が食品表示を確認する人の各20%台、「糖質」「脂質」「タンパク質」などが各10%台
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001384.000007815.html

マイボイスコム株式会社は、4回目となる『食品表示』に関するインターネット調査を2023年10月1日~5日に実施しています。
健康志向の高まりもあって、以前よりも食塩やタンパク質、糖質などを気にする人が増えてきていそうです。

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■食品・飲料購入時に食品表示で注意して見るものは、「期限表示」が7割強、「価格」「原産国、生産地」が各50%台。購入者のうち、どの商品でも食品表示を必ず確認する人は2割弱

■加工食品購入時に含有量を確認するものは、「熱量、エネルギー」「食塩相当量」が食品表示を確認する人の各20%台、「糖質」「脂質」「タンパク質」「炭水化物」「食物繊維」が各10%台

「食塩相当量」は高年代層で比率が高く、男性60~70代や女性70代では1位です。「タンパク質」は、男性30~40代や女性10~30代では「熱量、エネルギー」に続いて2位となっています。「糖質」は、男性10・20代や70代、女性高年代層で高い傾向です。

・「食べログ」とPontaポイントが11月末から提携開始 -忘年会や新年会などのネット予約でポイントがたまる
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000936.000001455.html

 株式会社カカクコム、株式会社ロイヤリティ マーケティング、KDDI株式会社は2023年11月7日、カカクコムが運営するレストラン検索・予約サイト「食べログ」と、LMが運営しKDDIが提携する共通ポイントサービス「Pontaポイント」が提携開始するようです。
 楽天ポイント改悪のタイミングで楽天ぐるなびからの顧客奪取をしようといった戦略なのでしょうか?以前の団体予約が多いときは幹事さんの誘導としてポイント付与は効果ありましたが、大人数での宴会が減っているため、店舗にとってどれくらい効果が出るのか?は未知数ですね。

・アーティランプス(ArtiLamps)、web3来店証明サービスがいよいよ始動!フィリップ・バットンシェフ / クリストフ・ポコシェフ協力のもと、 11月1日から配布スタート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000096147.html

「食×web3」関連事業を展開するアーティランプス株式会社が、Le Petit Tonneauのフィリップ・バットンシェフ(Chef Philippe Batton)、LUGDUNUM Bouchon Lyonnais(ルグドゥノム・ブション・リヨネ)のクリストフ・ポコシェフ(Chef Christophe Paucod)と協力して配布することを発表した「web3来店証明」について、サービス開始日が11月1日に正式決定したことをお知らせいたします。とのこと。

来店証明をもらって、何をするのか?がいまいち分かりませんが、店舗側においては、顧客データの取得や実際に来てもいないのに口コミを記載したりとかを防止するようなことには使えそうだなと思いましたが、NFT同様にあまり普及するイメージは持てませんね。

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