Uber Eatsの支払い画面の見方(飲食店側)
サポートしている企業の方から支払い画面の数値の見方が分からないといった質問をよく受けます。正直私も初見では???となりました。
という事で今回は、その見方についての解説をしていきたいと思います。
1.『支払』の見方
1)管理画面(https://auth.uber.com/login/)にログインしてください。
下記のようなホームのページが表示されますので、左側の項目の中の
『支払』をクリックしてください。
2)下記のように『支払い』の画面に切り替わります。画面右側の所に支払
期間(1週間)の売上と支払額、その他の費用が表示されます。赤い丸
で囲んだ>マークをクリックするとその明細が見ることができます。
3)右側の売上等の明細を開くと下記のようになります。(拡大していま
す。)2.のところで詳細について説明してきます。
2.支払いのそれぞれの項目について
1)1.-3)の表の盲目について解説していきます。
・全体の構造について
下記のような構成になっています。
※④の手数料および⑦マーケティング費用といったUber側に支払うものは
マイナスで計上されるようになっています。
①売り上げ (②+③)
②料理の売り上げ (消費税を含む)
③消費税の調整額
④手数料およびその他のお支払い(⑤+⑥)
⑤Uber 手数料 (消費税を含む)
⑥プロモーションが適用されました
⑦マーケティング費用(⑧+⑨)
⑧広告費用 (消費税を含む)
⑨広告クレジット (消費税を含む)
⓾合計支払い額 (①+⓸+⑦)
⑪銀行口座への入金額 (=⑩)
2)それぞれの中身について
①売り上げ (②+③)
名称通り売上で、値引き前の税込み売上です。
②料理の売り上げ (消費税を含む)
料理(商品自体)の税込み売上です。
③消費税の調整額
商品の値引きや桁落ち等でなくなった分の消費税を調整しています。
④手数料およびその他のお支払い(⑤+⑥)
Uber側に支払う手数料や値引き等のプロモーション費用が計上され
ます。支払いなのでマイナスで計上されます。
⑤Uber 手数料 (消費税を含む)((②+⑥)×35%×1.1)
UBER側に支払う手数料です。こちらの計算が合わないと
一番問い合わせが来る部分です。
このUber 手数料 (消費税を含む)の消費税含むが理解されていない
ことが多いです。
具体的に言うと仮に売れた商品の金額が1,000円だったとすると
Uberの手数料はその35%で350円になります。そしてUber側に
こちらが支払いを行う際に消費税がかかります。サービスに対して
の対価なので、消費税は10%になります。
すなわちここに計上される金額は、その消費税も含めた
1000円×35%×1.1(消費税分加算)=385円が計上されます。
さらにややこしくしているのが、この1000円の売上にあたる部分が
こちらの表だと②の料理の売上と⑥のプロモーション費用(値引、
割引)を足したものになっているということです。
⑥プロモーションが適用されました
こちらは、その名の通りプロモーションで行った値引きや割引の
金額がマイナスで計上されます。
⑦マーケティング費用(⑧+⑨)
こちらは、エリアによっては表示されていないかと思います。
東京では、リスティングサービスのトライアルが行われておりまして
そちらを使うと金額がマイナス計上されます。
⑧広告費用 (消費税を含む)
リスティングを行うと使用分だけこちらにマイナス計上されます。
⑨広告クレジット (消費税を含む)
事前に広告費用を入れておくとそちらから引き落とされますので、
その分をこちらでプラス計上しています。
⓾合計支払い額 (①+⓸+⑦)
単純に売上から手数料系とマーケティング費用を引いた残りです。
⑪銀行口座への入金額 (=⑩)
今のところは、銀行への入金額=合計支払い額となっています。
一番の難関は⑤の内訳が分かりずらいところですね。
今回取り上げている表で計算してみると
⑤Uber 手数料 (消費税を含む)=50020.74
②+⑥=189964.00+(-60040.00)=129924.00
129924.00×35%×1.1=50020.74
→⑤と一致しましたね!!
3.⑤の消費税について
なんか⑤の計算をみるとUberの手数料が35%×1.1%=38.5%となり、当初聞いていた35%と違うじゃないか!!と思いませんか?
こちらのポイントは、消費税分が10%乗っているというだけで手数料自体は35%で問題はありません。食材の仕入れと同様に考えてください。
原価計算するときに税抜きで計算する場合は、消費税考えないですよね。こちらも同様なんです。
単純に消費税をどのタイミングで誰に払っているか?の違いです。消費税の納税は、(お店として納めるべき消費税ーすでに支払った消費税)になります。すなわち仕入れの際に払った消費税は控除される仕組みです。本来払うべき消費税を前倒しして業者さんに払っているだけなのです。デメリットとしては、キャッシュフローが悪くなることですね。
ということで、非常に分かりずらい面がありますが、構造を理解できれば解読はそんなに難しくないです。
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