【一冊目】左ききのエレン
漫画が好きだ。
一日に最低でも20話以上を読む僕は、おススメしたい漫画が山ほどある。
でも一作目はこれにしようと最初から決めていた。
このnoteに、ある日ふと漫画を投稿し一夜にしてスターとなった元広告代理店社員かっぴー原作、左ききのエレンである。
人は誰しも天才ではない。「天才になれなかった全ての人たちへ」をきゃっちコピーに展開されていく広告代理店社員の物語。
広告代理店なら「あるある」という細かい演出はさておき、この漫画のすごい所はサブキャラクターたちのキャラ立ちが異常に上手いことだ。
リアルがそうであるように、誰しも自分の人生を生きていて、それぞれに主観的な立場でストーリーが進むので読者は登場人物の誰かを必ず自己投影しまうのだ。
それもこれもエレンという一人の「天才」が抽象的な立場として描かれているからで、原作者かっぴーはこのエレンの扱いに自分自身深く悩んだこともある。
僕は原作者かっぴーとFacebookでつながりがあるので、彼がnoteにFacebookポリスを投稿し一夜にしてスターダムを歩みだし、自らの生み出したエレンに翻弄されていく姿をリアルタイムで見ていた。
作者自身も悩ませてしまうこの天才、エレンの周りでもがく「いい年こいたオトナ」たちのドロドロとした努力や思惑が、ページをめくる手を止めさせない。
元広告代理店社員だからこそ描くことのできるストーリー、ドラマに今後も目が離せない。
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