【年収900万円】早稲田文系卒×ADHDが教える最高の仕事の見つけ方
こんにちは。アンナカリイナです。
先日ADHD当事者のための外資IT営業のすすめ なる記事を見つけ、共感しながら読みました。
私もこのトピックを書きたい!と思い、書いていきます。
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そもそも
この記事を書いている私は「英語喋れない」「体育会系やったことない」という低スキルの人間です。
しかし、国語が得意だったので、国語の傾斜配点があった早稲田大学のとある学部に入れました。そのため、一般社会では(学歴的に)優秀な人材として扱われます。
また、ADHDの中でも、コミュニケーション能力に自信があるタイプです。ずる賢く、目標達成のためなら嘘も厭わないタイプで、ベラベラと調子のいいことをいうのが得意です。「無能の鷹」を読むと自分もこう思われているんじゃないかって胸がツンとします。
本記事では、高学歴×ADHDという人のお仕事の話に絞らせてもらいます。
また、ADHDと一括りにしてもさまざまな人がいると思いますが、ぐうたらな・だらしない・欲にまみれたような同族の方の方が共感いただけるのではないのかなと思います。初対面では「天才肌の変わり者」として好感をもたれ、だんだん無能がバレて嫌われる……というタイプの人はぜひ。
ADHD新卒就活について
ADHD当事者は大学生活との相性が悪いです。大学は目的がなく、ただ与えられた時間を自分でコントロールすることが求められます。最適な時間割が組めない、合うサークルが見つからない、友達ができない、バイトをサボる、授業をサボる、過去問を教えてくれる友達がいない、代返してくれる友達がいない、、そして留年スレスレ。
大学でサークルやゼミを楽しむためには、ADHD当事者が苦手とする「政治力」が必要となります。4年間、コミュニティの中で自分の存在感を出していことが必要になります。(部活動でない限り)多くのサークルは飲みやイベントが多く、目的がない集まりであり、ADHD当事者は困惑することでしょう。
そして新卒就活は大学生活と深く結びついています。就活に強いサークルやゼミに入っている方が有利です。webテストを一緒に受けたり、OBを紹介してもらう、選考に直結するインターンの話を教えてもらう、などは仲間に恵まれた人間の特権です。
大学生活をぼっちで送っており、ぼーっとしていたら大学3年の冬で、ぼーっとしていたら大学4年の秋になっていたなんてこともよくあると思います。
この記事を書いている私は、新卒でJTCに入社し失敗し、休職してそのまま転職活動をし、会社に戻らずに転職をし、2社目がめちゃめちゃ合ってて楽しい!!!という状態です。
ADHD私の性格
・こだわりが強い
興味があるものや好きなことに対してはこだわりが強いことが多く、妥協できません。納期や予算の都合でなあなあになることが許せません。
・チームワークが苦手
みんなで何かやるということができないです。所有意識が強く、他人が自分の仕事に手を出す/口を出すということが深いです。幼稚園のとき、自分が描いていた絵を先生に手直しされてギャン泣きしたことがあります。
・注意されることが苦手
どんなに注意をされても無理なものは無理なんです。だから。注意しないでほしいと思っています。
→忘れ物・落とし物・会議でボーッとする・会議でソワソワする・遅刻・ルールを守らない・約束を忘れる 日常茶飯です
・意味のないことが苦手
一言も喋らない会議・会食・勤務時間後の飲み会、、、本当に苦手です。
・社内政治が苦手
「顔色を見て察する」ということができません。年長者の鞄を引ったくるように持って「いやいや」「持たせてください!!」という小芝居ができません。気が利かないと言われるし、身勝手だ、わがままだとよく言われます。
文系ADHDが陥りがちな落とし穴
「興味のあることにしか集中力を維持できない障害……そうか、趣味を仕事にしよう!!」
この結論はあまりに早急すぎ、杜撰です。
例えば、ゲームが好きでゲームプランナーになろうと考えるAさんのことを考えましょう。Aさんはゲームが好きです。ゲーム会社に入ったすえ、結局美少女系のモバイルゲームに配属になりました。「自分のやりたい方向とは違う!!」Aさんはビジネスだからといって割り切れず、新入社員なのに文句ばかり言う人とされ社内で鼻つまみにあうでしょう (END)
だめです。ADHDの「興味のあること」というのはそういう意味ではありません。
ADHDは【自分が裁量権を持って携われる】【自分が主体となって好きなように仕事ができる】ということは全部興味が出てきます。会社の事業内容より、どのように自分が仕事に関われるのか、その環境を重視するべきです。
ADHDにおすすめな仕事とは
1、スペシャリスト型雇用で自分のやるべき仕事が決まっている
1社目(JTC)のときは、数年に一度のジョブローテーションがあり、さまざまな部署をたらい回しにされました。経理なんてできるわけないじゃん、、、本当に最悪でした……!
現職ではスペシャリストとして1つの仕事に集中ができ、それさえやれば怒られないという状況です。
2、愛社精神が必要ない
人生で、サークルでも学校でも、組織に対して帰属意識を抱いたことが一度もないです。1社目は「この会社にいる自分が好き!!」という人もいる会社でしたので、会社の体制に不満を漏らすことは悪口と見做されました。
「いつでも転職できる」「とりあえず金を稼ぐだけ」という考え方で働けて、それを表に出しても怒られない会社だと楽です。
3、バックオフィスが友好的
ADHDが苦手とする書類作業や契約作業。別の部署がやってくれる会社が合っています。私は一度で完璧な書類を提出できたことがないのですが、バックオフィスが「ここ間違ってるから変えといてください!(にこやか)」と、ミスしたことに怒らないと非常に楽です。
なぜかJTC時代はバックオフィスのお姉さんがキレ散らかしていて怖かったです。思い返すと、彼女らは派遣雇用でしたし、社内には派遣を明らかに見下す人がいて、ストレスが溜まっていたのかな?と思います。
4、労働時間が自分で調整できる
そもそもワーキングメモリが少ないADHD。回復に時間がかかるので24時間働くなんてことをしたら体調を崩します。日によってムラっ気のあるADHD人間は、気分が乗っているときはたくさん働けて、気分が乗らない時は早く帰宅できるような、裁量権のある働き方が向いています。
5、社員が機嫌がいい
空気が悪い環境が苦手です。会社の売れ行きがよく、社員にも十分な年収を支払い、会社内で競争が少ない会社だとギスギスしないんだな……と気づきました。
ADHD当事者は画一的で規律を重んじるJTCは向いていません。多様性を大切にする環境が向いています。最近できた会社や、リモートワーク・フレックスタイム・有給を活用できる会社が向いています。
文系ADHDが陥りがちな落とし穴 その②
「あのJTCは最近新しい制度を取り入れていて、アップデートをしているから心配ない!」
ちょっと待ってください。
JTCの中でも最近の流行に従って「リモートワーク」や「フレックス」などを導入し始めた企業もあります。そのような会社は社内風土が古いままなのでお勧めできません。
おじさんがわんさかいますし、どうせ人事が時代の流れにのって制度を作っただけなので、悪用されるか運用されてないかがオチです。ちなみに私がいたJTCは「海外留学制度」や「カムバック制度」など、流行に合わせて色々と作っていますが、実際に使用すると社内で噂になるという状況でした。
下手にカムバック制度(退職しても、戻ってきていい制度)があると、優秀な人は外に出たまま羽ばたいていってしまうし、優秀でない人は戻ってくるし、社内が掃き溜めになります。
ADHD女のJTC失敗談
私は大学3年生でADHDの認定を受けました。薬が合わず、「ADHDだと判明したが何も解決策がない人」が出来上がりました。
この性格を踏まえ、新卒就活は「とにかくゆったり仕事できるができるところ!」「会社がガツガツしておらず、ゆったりとしていて、寛容そうな会社!」という軸で仕事を探しました。
半官半民だったり、寡占企業でその地位が一生揺らがない企業だったりをメインで受けました。「安定した企業内で、少しでも執筆や新規事業開拓などに近しい部門に入れたら安泰だしワクワクできるしハッピーじゃん!!」と考えていました。
それは間違いでした。
日系企業に特有の男尊女卑、また年功序列はひどく非効率だと感じストレスが溜まりました。
社員はプライドが高い人間ばかりで、自社のことをよくいい、他の企業のことを馬鹿にするような人間が多かったです。
すでに会社には大きな事業があり、それを守っているだけで大きな利益が見込める会社でしたので、何十年前から引き継がれているマニュアルと同じ動きをすればいい仕事内容でした。私はそのマニュアル通りにやろうとしても絶対にミスをしてしまう性格で、ストレスでした。
下手に大学でSDGsやジェンダー論を学んでしまっていたせいで、会社がそれらと全然違うところにいるのが辛かったです。「いい会社に入れたんだから割り切れ」と言われることもありましたが、こだわりが強い性格が災いして我慢できませんでした。仕事で何人参加するかわからない会議のために余分に資料をプリントして、開始終了後それら数十部をシュレッダーにかけている瞬間「環境破壊しているのでは」という罪悪感が胸をよぎり、とても悲しい気持ちになりました。
転職前と転職後の違い
1、指示がチャットツールでくるから楽!
JTCは指示が口頭で出されました。私はよく聞き間違えをしたり、勝手に解釈して求められることと違うことをしてしまうことがありました。また、自分が問題ないときにも「指示出ししたのに後輩がミスをした」などと罪を擦りつけられ、苦々しい思いをしたことがあります。
転職後、社内チャットツールで指示が飛んでくることから、ミスが格段に減りました。終了後はスタンプや「DONEです!」というコメントでタスク漏れが減りました。
2、上司に指示を仰ぎやすくなった!
前職では忙しそうにしている上司に「あの、今お時間よろしいでしょうか?」と聞いて、嫌そうな顔をされながら質問をしなければいけませんでした。
「あ?そんなこと聞かなくていいだろ!」と怒られてからは、「この質問は聞いても怒られないかな……」とドキドキしながら質問したり、逆に質問しなくてもっと怒られたりすることがありました。
転職後、上司はメンバーの育成をすることも業務の一となっているため、質問することに躊躇いを感じなくなりました。また、チャットツールで「お手すきにご確認ください!」と投げればそれでいいので、心的負担が減りました。
3、システムがしっかりしていてヒューマンエラーが起きにくい!
JTCは全部個人の勘と経験によって業務がなされていました。
今は社員を管理するツール(セールス●ォース)が導入されており、逐一それを記録すればミスることがないので、ヒューマンエラーが格段に減りました。
4、評価制度がモチベーションを煽る!
JTCどれだけ働いても評価されず、年齢ごとに給与が変わるシステムだったので、もちベーチョンが上がりませんでした。最近、他の企業のマネをして評価システムが導入されましたがKPIなるものが無いので、目標をあえて低くする人が達成率が高くボーナスが上がるなど歪みが出ており、それが改善される見込みはないです。
今は、成果に応じて出世が早まったり、給与が上がったりするので、がんばれます。
5、汚いおっさん社員がいない!
年上の男性社員はいますが、「おっさん」ではなく「紳士」「ジェントルマン」という感じです。なんでかわからないですが。。。。
一つ言えることは、社内で「今ヒゲ脱毛通ってるんだけど〜」とか「ホワイトニング行ってくるわ」とかの話が行き交っているということです。前職では美容医療をしている男性がいなかったので新鮮でした。
6、将来への不安がない!
JTCで働いていたときは、女性の役職者がほぼおらず(いたとしても近年のアファーマティブアクションの流れで指名された優秀でない社員や、子無し独身の名誉男性など)、ロールモデルとなる社員がおらず日々不安を感じていました。数ヶ月に一回、優秀な社員が転職するという話を耳にして、自分もこのままでいいのかと不安に思いました。
今はリスペクトできる上司がおり、キャリアの不安がなくなりました。もしもダメになってしまったとしても、どこか雇ってくれるだろうというスキルが身に付いていると思います。
こういったことを書くと、「意識が高くなったww」とか言われますがそんなことないです。
むしろ意識高い系の人間はJTCの方が多かったです。
急に資格を取り出す社員 MBA(グ◯ービス)を取り出す社員 業界飲みを企画して人脈アピールする社員、、、ストレスがやばかったです。
また、私がいたJTCは中の人がプライドが高かったなと思います。寡占企業だったので、自らが営業に行くことはほぼなく、よろしくやっている既存顧客とズブズブで、何も新しいことをしようとする空気がなく、会社がドヨーンとしていました。
中の社員は「俺たちは給料が高い!」「有名会社だから安泰!」といってても30代で500~550万円+残業代くらいで威張ってたのがバカみたいです。
ADHDが社会人として食っていくために
診断されたADHDというラベルが、一方では安心感を与えてくれることもありました。しかし、音楽や美術の才能がない私は、いくらADHDだとわかっても、擬態して生きていかなければ食っていけないです。
家事さえも苦手なだらしない私が、理解のある彼氏や金持ちの家庭に嫁いだとしても、最終的には三行半を突きつけられるでしょう。
だからこそ、少しでも生きやすい環境にいくのです。頑張れ!!!
私がこうして元気にやってることは、誰かを勇気づけられのかもしれないと思って書いていきます。
もし自分が新卒に戻るならどこを受けるか?
独断と偏見で、バイネームで企業を約10社書いていきます。
文系就活生はぜひ参考にしてね。
選定基準
・会社が新しいのに勢いがあって、日々色々な新規事業を始めるから飽きなそう
・事業が複数あり、自分の居場所が見つけられやすそう
・新卒採用に慣れており、社会人としての研修をしてくれる
・社風が良さそう
・早稲田大卒がいっても見劣りしない社格
・年収がいい
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