ADHDでも一般人として生きる

最近思い出したが、小学校3-4年生の頃区の発達支援センターに週に一回通っていた。
水曜日の16時の枠だったと思う。カウンセラーの先生にはいっぱい遊んでもらった。
最初のカウンセラーさんは「褒めて、いいところを伸ばす」論者で、私が本で得たクイズなどに楽しく乗ってくれたり、一緒にカタンなどのパズルゲームをしてくれた。1年半くらいして、その人が移動して、後任のカウンセラーさんが厳しい人なので行くのをやめてしまったけど。

もし私が小学生だった時代にADHDという言葉が広く知られていたらと思うと怖い。
私の時代は、のび太ジャイアン症候群みたいな言われ方をしていたがそこまで知名度はなかった。

もし、今の時代のように、ADHDが脳の病気だと知られていたら、「あなたはADHDだから何も頑張らなくてもいいのよ」と言われのびのびと育っただろう。
テストの点数が悪くても提出物を忘れても配慮されたと思う。

私の場合、「ただの努力が足りない愚鈍な人間」として蔑まれて生きてたおかげで、一般人に擬態して早稲田大学に入学でき、一般枠で擬態して会社に入った。無理がたたって精神病になることもあるし、一社目ではたくさんいじめられてずたずたにされたりしたけど。

今の子はADHDという結論に行き着くのが早すぎて、「ちょっと変わった一般人」枠の選択肢を無くしてしまうのはかわいそうだな、と思う。
発達障害を自覚して生きても、障害者枠の安い賃金で週5で働かされるのがオチだ。「発達障害者に向いている仕事につけばいいじゃん!」といわれても、芸術家やライターなど金にならない仕事ばかりだし。結婚して専業主婦になるのも向かない。
だったら私は、発達障害を隠し通して、一般人として生きていくんだ。ときどき胸が痛むし自分が宇宙人になったかのような疎外感はあるけど。

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