映画シン・エヴァンゲリオン劇場版:||とそのパンフレットを読んだ感想

エヴァンゲリヲン新劇場版:Qから8年の時を経て
3月8日に公開されたシン・エヴァンゲリオン劇場版:||を3月9日に観に行った。

小さい頃金曜ロードショーか何かでエヴァンゲリヲン新劇場版:破の二号機がぐちゃぐちゃになっているシーンを見たのがエヴァとの出会いだった。
当時は両親がパチンコの影響でエヴァがすきだっただけで、私はなんとなく曲を聞いているだけだった。

本格的に興味を持ち始めたのは2年ほど前。
だから8年も待っていないのだけれど、
映画館に着いて、席について、映画が始まった瞬間、ものすごく緊張した。

映画の内容は正直全然理解できていないし、
記憶力の悪い私は155分間すべての内容を記憶することもできていない。
だからただ思ったことを書きたい。

序盤、シンジくん、アスカ、黒レイが村で過ごす場面。
黒レイが何か見る度に「これは何?」と目を輝かさせて聞く場面は、子供がパパやママに質問をするそれと全く同じように見えた。

アスカがシンジくんにむりやり食べ物を口に突っ込んだ時も印象的だった。
アスカとレイが話しているシーンはちんぷんかんぷんすぎて困ったが、14年間でアスカはきっと切ない思いをしたんだろうなと、感じた。
そしてケンケンいつの間にっ!
マリとアスカがいい感じくっつくのかと思っていた私には衝撃過ぎた。。。

後半は全然ついていけていないからいろいろ書くことができないけれど、鈴原妹もミドリもシンジくんをエヴァに乗せたくない。
パンフレットの沢城みゆきさんのインタビューにも出てきたが、鈴原妹は一般人代表みたいなもの。
もしも自分がニアサーを経験したモブキャラだったら鈴原妹に賛同していると思う。
ミドリが「身内に甘すぎ」と言った理由もそういう目線で聞くと共感した。

あと、ロングヘアバージョンの綾波最高に可愛い。
あれのフィギュアが欲しい。
絶対みんなすき。

最後のゲンドウが語るシーン。
おいおいゲンドウさんよぉ…となった。
でもそれだけユイのことを愛していたんだよな。
切ないな。でも、シンジくんが父さんを救った。
シンジくんの急成長に驚いた。

全体的にまあるく収まったのかなと思う。
最後の電車のシーンはどう受け取れば良いのかわからないけれど。
でもきっと、エヴァは終わった。
それぞれが新しい人生を歩むよ。
と言いたかったのだと解釈している。

パンフレットを読みながら思ったこと。
このエヴァンゲリオンという作品は、監督庵野秀明さんそのものなんだろうな。
声優さんからスタッフさんから全員、庵野監督の頭の中、気持ちに近づけようとしている。
決して各々の考えを押し付けたりしない。
みんなが一丸となって、庵野さんに合わせにいってる。
それほど庵野監督はすごい存在なのだろうな、と。
もうみんな知っていることなのかもしれないけれど
自分の中ではすごく納得した。

絵コンテを書かないなど、アニメの制作方法も違うものにしたり、シン・ゴジラで培ったものをエヴァに使ったり、自分の持っているもの全てをこのシン・エヴァに注ぎたかったのかなと感じた。

ちょくちょく聞いた事のあるセリフが出てきたのも
それが関係している気がした。
鶴巻さんのインタビューで
「庵野さんが作るとどうしてもシンジ同様に自分自身になってしまう。」
「登場人物にのめり込んで自分を投影する」
と書かれてあった。

シンジくんが最後に発した
「さよなら。すべてのエヴァンゲリオン」

私なんかが感じたことはきっと誰でも感じることなのだろうけれど、きっとこのセリフは庵野監督自身が自分に向けて言ったのではないかなと思う。
前に進むためのセリフ。

感想なんて自由でいい。
誰にも否定させない。自分だけの気持ち。
だってこの作品を心からわかっているのは監督だけなのだから。

自分が感じたものを素直に受け入れていいんだ、
そんな風に感じた、素敵な作品でした。
また観にいきたい。
ありがとうございました。

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