四行詩集 (2024.1.24)
星もいずれは滅びるという
星の一生に比べれば
私の一生など一瞬の内の一瞬だが
その一瞬を輝かせたい
†
古い記憶を思い出しては
ため息をつく私がいる
私は今を全力で生きよう
未来の私にため息をつかせないため
†
愛することは尊いことだ
想いに比例する重みを持ち 芳醇な香りがする
それは異性に対する愛も また私がする
同性に対する愛も同じだと信ずる
†
愛することはまた 過酷なことだ
それでいて繊細である
壊れないように やさしい手で
心を込めて取り扱おう
†
あなたを想い 私は書く
かつて吟遊詩人がリュートを奏でて
そうして 歌ったように
私は万年筆を執り 奏でるように書く
†
教会の鐘が鳴る
祈りの中に沈み始める人々
その敬虔な重みが 空を
くっきりと 美しく見せる
†
仕事を終えて 眠る前の詩作
このときのために生きていたのだ!
と 私の胸は高鳴る
またひとつ詩が生まれる 花咲くように
†
どんなことがあっても
私は書き続ける━━これは私との約束
書き続けることで
私は私の道筋を描いてゆく
(2024.1.24)
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