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落とし穴のなげき唄

抜けたと思った洞窟どうくつ 振り返らず
日差しを受けて歩いていたら
突然落とし穴に落ちて
洞窟の 更に深いところに着いた

思えば こんなことの繰り返しだ
幾度となく洞窟を抜けては
また戻されてしまうばかり
私はいつでも無力で いつでも愚かだ

時に望みはないと思って
折角せっかく抜けた洞窟に戻って
奥深くへと わざと迷い込む
狂いの時さえ ある位だ

自らの手で望みを叩き潰して
諦めきれない気持が起こったとなれば
大慌てで出口を探す…
これは何たる喜劇﹅﹅やら!

"望みは消えた! また消えた…"
そんな風に力なく歌いながら
私は次はどこに向かう

ここより更に深い大穴だろうか
それとも今度こそ抜けられるだろうか 


(2023.10.11)

あとがき
イラストも描いてみました。
躁よりうつがつらいですが、何とかそれを言葉にします。

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