四行詩集 (2023.12.3)
五つの愛の詩
Ⅰ 愛の果実
愛する気持が
苹果の実のように赤々と熟れている
口づけを幾度となく交わし
私はこの実を育んでゆく
Ⅱ 手をつなごう
敬虔な祈りの時━━
私はまずあなたの幸せをねがった
一緒に もっと幸せになりたくて
かえりみち そっと手に手をのばしてみる
Ⅲ Baiser
あなたは甘い口づけで
私に生きる喜びを注ぎ込む
如何なる憂鬱の時も
私はきっと生きてゆける
Ⅳ 覚悟
初めて好きだと思った時から
私は覚悟を決めていた
ずっと一緒にいようね と
軽々しく言っているわけでは決してない
Ⅴ 日常
教会の鐘が鳴る
雲雀は唄いながら空に舞いあがる
いつもどおりに時が流れる
━━また あなたに会いたくなる
*
希望
冬の日 風は冷たいけれど
胸はぽかぽかと温かだった
希望の炎が燃えているから
さあ どこまででも進んで行こう
冬眠
虫たちの歌う唄も聞こえなくなった
冬 寒き風がまたひとつ
来年の 虫たちの夜の演奏会を
楽しみに待つわたしです
(2023.12.3)
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