みみずと私と
木の葉の色はますます色濃く
夏が 深まっていることを知る
私の燃ゆる頰のように熱い
日光の光線にみみずは灼かれる
夏は深まりて 景色はその色を
より色濃く どぎつくさせる
私は白いシャツを着て まるで
自分が雲になったかのように浮かれる
日光の光線に灼かれ
もうじき息絶えんとするみみずの哀愁
ああ 生命はこんなにも脆く くずれ易い
みみずの分まで 私は
生きてゆけるかしら 胸を張って…
━━その時一陣の強い風が吹いた
(2024.5.25)
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