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わざと使いにくくして、行動をうながすプログラミング

 息を吹きかけたら、表示されていたコンテンツがふわっと散って終了する、というプロトタイプを作成しました。息が吹きかけられたかどうかを判定するにはどうしたらいいか。いろんなセンサーが考えられましたが、結局は安価で簡単に実装できるマイクにしました。経験された方も多いと思いますが、マイクに息を吹きかけると、大きなノイズ音を拾うことができます。ある程度の音量以上になれば、息が吹きかけられた、と判断するプログラムを書けばいいわけです。
 しかし、どの程度の音量のしきい値にすればよいでしょう。低くすると、軽い息でも検知できますが、大きな声を間違って息と検知してしまうかもしれません。逆に、高くすると声を誤検知することはありませんが、息を強く吹きかけないと検知しません。
 結局、しきい値は高めに設定しました。ある意味使いにくくしているわけです。ですが、「息をふきかけてくださいね」とお願いすると、最初から強く息を吹きかけるひともいますが、そうでない人もはじめ軽い息で反応しないことがわかると、自然に強い息を吹きかけようとします。
 つまり、使う人の行動をコントロールするようにプログラミングした、ということになります。

5. マリオネット


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