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優れたインタフェースのカギは「誘目性」

 誘目性とは、文字通り、視線をいざなう性質です。本当に見て欲しい情報、操作ボタン、メニューなどは高い誘目性が必要になりますし、見たければどうぞ、というくらいのものの誘目性は低くてかまいません。誘目性のコントロールには、表示するサイズ、色、フォントだけでなく位置も重要です。操作の順番の流れに沿った配置を考える必要があります。
 あまり重要でないものは常時表示せず、詳細ボタンのようなものを押した時に表示されるダイアログに書いてもいいでしょう。ただし、ダイアログを多用するあまり、どこに見たい情報があるか苦労して探さなければいけないといったインタフェースになりがちです。ここでも情報の表示方法の整理整頓と首尾一貫が大切になります。
 ちなみに、パソコンやスマホのソフトウェアとしては実現するのは難しいかもしれませんが、街の中にある一番誘目性の高いものは、鏡です。街で観察していると、自意識過剰かどうかはともかく、かなり多くの人が鏡に映った自分を見ています。鏡は、誘目性を高めるヒントになりそうですね。

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