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バグの原因3:客観性を見失う「根本的な帰属の誤り」


  根本的な帰属の誤り(Fundamental attribution error)とは、客観的な影響を過小評価して、個人の資質を過大評価することです。確証バイアスと似ていますが、不具合が生じたときに、「あいつに限って間違いはないはずだ」、とか、逆に、「あいつだったらやりかねない」、とか思ってしまうことです。まあお互い人間なのでやりがちです。
  これは、共同でプログラミングしているときに本当によく起こります。「不具合の原因は他人で合って、自分は正しい」と思ってしまいます。わたしたちのチームでは、「相手が悪いと思った時こそ自分を疑え」と、道徳の標語みたいなことを言っていましたが、結構有効でした。
  プログラミングを始めたばかりの初心者だと仕方ない面もありますが、ある程度経験を積んだプログラマーであれば、個人の資質よりもプログラムの挙動の状況をしっかり分析する方が、バグを見つける近道です。

4. 根本的な帰属の誤り


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