バグの原因５：ヒントに引きずられてしまう「アンカリング」

  アンカリング(Anchoring)とは、ヒントとして与えられた（もしくは与えた）情報に引きずられることです。何か頭の中に情報が引っかかっていて、それに関連づけようとしてしまうことがあります。そのせいで、本質を見失ってしまう。これもバグを生む一つの原因になります。
たとえば覚えたての関数を使うとき、その使い方自体は正しいとしても、なにか信用できないと思って、その周辺に原因を見つけようとしてしまいます。
  また、私はバグを見つけるために、これまで紹介してきたバグの原因をめぐって探しますが、ぜんぜん違う原因でバグが作られていた、ということもあります。
  このように、この他にもバグの原因はいろいろあると思います。まずは、他人の頭の中を理解できないように、昨日の自分も他人、つまり昨日の自分の頭の中は理解できない、と思っておいた方がいいでしょう。
  本稿には事実と異なることが書いてある箇所も多々あると思います。私の中で、なんらかのバイアスが働いた結果だと思いますので、ご指摘いただければ幸いです。