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プログラマーもデザインを理解する努力が必要

 デザイナーと一緒に開発することはとても有益ですが、プログラマー側もある程度デザイン分野の言葉を勉強しておいた方がスムーズに進みます。デザイナーは、そのソフトウェアの目的や本質からデザインのアイデアを生み出そうとしてくれます。つまりデザイナーさんたちはプログラマーの領域に踏み込んで考えてくれるわけです。プログラマーも同様にデザイナーの領域に踏み込んで考えられるようにした方がうまくいきます。
 異なるバックグラウンドを持った人たちと一緒に仕事をするときは、遠慮なく相手の領域に土足で踏み込んだ方がいいと思います。そうでなければ、それぞれの専門領域の中に閉じこもってしまい、領域間に溝ができて、全体がバラバラになってしまいます。
 規模の大きなデザイン事務所の場合は、こういった溝を埋めるために、デザインをディレクションする仲介役がいて、ソフトウェアの目的や期待されているデザインの方向性を確認し、言葉や図にして、実際にデザインする人に指示することもあります。もちろん費用も増えることになりますが、プログラマーの意図とデザイナーの理解が乖離して悲惨な状況になるよりはるかにマシです。仲介役の方がいるにせよ、デザインの仕事を理解しておくと、プログラマー自身が自分でできる領域も増え、高度なレベルのデザインを依頼することができるようになると思います。

4. 土足


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