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バグの原因4:大丈夫と信じ込む「正常性バイアス」

 正常性バイアス(Normalcy bias)は有名ですね。恒常性バイアスともいいます。ひどい状況に陥っているにも関わらず、まだ大丈夫と無根拠に信じてしまうことです。複数の人が見ているにも関わらず、集団でこのバイアスがかかることもよくあります。なんらかの不具合を見つけた時、致命的なバグだったとわかるのは、それからしばらくしてからです。小さい些細な(と思い込んでいる)場合でも、こまめな虫退治が必要です。
 感染症が広がる前は、日本は、自分の地域は、自分自身は大丈夫だと思っていた人が大半ではないでしょうか。振り返ってみるとすでに危険な状況にあったのかもしれません。また、感染が広がり、それから落ち着いた傾向が見えてきたあと、まだ油断はできない、と緊張が続いていました。人間は、どうしても直前までの延長線上にしか未来を想像することができないようです。
 幸い、プログラミングはいくらでもやり直し(UNDO)が効きます。現実の生活では、あのとき、こうしておけばよかった、と思うのはあとのまつりですが、プログラミングは時間をさかのぼることができます。数十秒前に戻るにはUNDOを繰り返すだけでよいでしょう。それより前に戻るために、こまめなバックアップがあると安心です。

4. 恒常性バイアス


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