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第52回 チャールズ・リンドバーグ

その頃、アメリカで絶大な人気を誇っていたのは、12年前の1927年に25歳の若さで、初めてニューヨーク~パリ間の大西洋無着陸飛行を成し遂げたチャールズ・リンドバーグでした。
リンドバーグは37歳になっていましたが、ますます貫禄も出て、その縮れ毛の前髪が魅力的であり、数年前に5歳の男子が誘拐殺害された同情もあって、将来の大統領候補とまで噂されていました。
実際、父親は亡くなっていましたが、弁護士から共和党の下院議員を務め、第一次世界大戦参戦には反対していました。

リンドバーグが言ったといわれた「翼よ、あれがパリの灯だ!」は伝説になっていました。しかしこれは脚色で、当人はパリに着いた事も最初は分からなかったというのが真実の様です。実際に発した言葉は2つ説があって「誰か英語を話せる人はいませんか?」と「トイレはどこですか?」です。まあ33時間半も機内にいたのでちゃんとしたトイレに行きたかったかな?(笑)

ところで、リンドバーグは実は親ナチで、前年の1938年にはナチスのヘルマン・ゲーリングから直接勲章を授けられていました。そして第二次大戦が始まった時、こう言いました。
「もちろん大戦には不介入が一番だが、参戦するのならドイツと同盟を組むべきだ!」(続く)

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