istの記憶
八ヶ岳麓にあるist Aokinodaira Field( 旧:青木の平キャンプ場)の撮影を始めた時は、新緑が美しい季節でした。
こんにちは。
Syuheiinoueです。
季節が変化する度に写真を撮り続けてから、半年が経ったように思います。僕が最初に撮影をした頃はまだ" ist "という名前が決まる前で、キャンプ場自体の工事もまだ序盤だったので本当に” これから作り上げる ”段階でした。
本noteは、訪れる度に進化するistの記憶を辿る写真記事です。是非ご覧ください。
夏の訪れ
初めてistの撮影に訪れたのは7月。
東京では唸るような暑さだった頃、標高1000mを越える山間の森は居心地が良くて、こどもたちは縦横無尽に走り回っていました。
建設が進む、真夏の日
9月のオープニングイベントに向けて、職人さんたちが急ピッチで作業を進めていました。
僕は” 建設中 ”の写真が凄く好きです。
二度とは訪れない、とても貴重な瞬間なのです。
大雨と、雨上がりの9月
来たるオープニングイベントの日、たくさんの人がistに訪れました。関連のある友人たち、家族、音楽家、風の噂を聞きつけた多くの人々が一同に集い、istのはじまりを祝いました。
びっくりするほど大雨の中、天候は関係ないと言わんばかりに再会を懐かしむ姿、家族の為に励むお父さんたち、仲間たちが作る空気は暖かく、気付けば日が暮れる頃には見事に大雨も止んでいました。
一夜明け、前日の大雨を溜め込んだ土が太陽に照らされて蒸発した靄が森を彩りました。
こんなに大きな光芒に出会ったのは、初めてかもしれません。
紅葉、秋のはじまり
続々と仕上がっていく建物。
istが大切にしている事のひとつに、”街と自然の繋がり”があります。本来、街と自然は対立するものではありませんが、テントを建てて1泊2日を過ごすというハードルの高さ自体が、街と自然の繋がりを感じにくい構造なのかもしれません。それを解決するような、シームレスに街と自然の繋がりを感じることのできるように願いを込めた” Hut ”が建ちました。
凍てつく冬、澄む空気
12月を過ぎると一気に寒さが増す長野県の冬。
少し外に出ると指先の感覚が無くなるような季節。
そんな季節は夜が長い。僕たちは無意識のうちに人の暖かさや、心が温まる団欒の時間を求めているのかもしれません。
四季を通じて
キャンプは手段でありながら、キャンプそのものが目的になることもあります。それぞれの楽しみ方を受け入れて自然と共生する場所がキャンプ場ですが、時には自然と対峙する場所でもあり、何か新しい可能性が生まれる場所になるポテンシャルも秘めています。
これは哲学的な見解ですが、遠くから訪れる人、自然を過ごす為の場所を作る人、森を管理する人。多くの人が携わることで宿る” 居心地 ”と” 自然本来の美しさ "が、ist Aokinodaira Fieldを輝かせているのかもしれません。
素敵な仕事に携わることができたこと
とても幸せなことです。
また半年後、何か書くかもしれません。
それでは、また。
Syuheiinoue
istで撮影した写真のページです
About ist -Aokinodaira Field
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