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当り前ではないこと

マイル修行だけではなく、
フライトの記念にフライトログブックを付けている方も多いと思います。

後からフライトを思い出し、
その余韻に浸ることができます。

そのログブックにCAさんに記入していただけることもあります。
私もこの修行中、2回ほど記入をお願いしました。
そのログブックの依頼はCAさんの業務外のサービスであることをお話ししたいと思います。


1.CAさんの最大の業務は「保安要員」である

これはもう説明しなくても分かることだと思います。
CAさんは機内での旅のひと時を演出するだけではなく、
緊急時に乗客の命を守る「保安要員」でもあります。

そのため、乗客の搭乗から降機までほとんどフル稼働です。

特にフライトタイムの短い路線や、大型機。
満席のフライトなど休む暇はありません。

その責務のあいだにお願いする余分な作業です。

2.ログブックは離着陸時に記入することがある

ベルサインが消え、
サービスが始まりました。
CAさんは慌ただしく動き回りまります。

サービスするドリンクを用意したり、
機内の状況を見回ったりと忙しいです。

そんなCAさんがフライトログを書く暇は離着陸時です。

私がログブックの記入をお願いした時、
CAさんはジャンプシート(CA席)に座っている時に記入をしていました。

もちろん、離陸して少し経って安全が確認できてから記入されていました。

事故の起こりやすい「魔の11分」には全神経を離着陸に集中しています。

3.書いてもらえないこともある(これが基本)

お願いしたから必ず書いて貰える保証はありません。
書いて貰えて「運が良かった」と思いましょう。

ログブックへの記入はあくまでも「サービス」です。

CAさんにお願いした時に言われるのが
「安全業務がありますのでお渡しするのは着陸後に」
という言葉です。

この言葉は私たちの安全が優先されるということ。

自分ひとりの満足のために、
本来の業務に支障をきたしてはいけません。

4.お願いするタイミング

多くの方が述べている事ですが、
CAさんへは搭乗時にお渡しします。

その時に必ず伝えなくてはならないこと。

①「お手すきな時があればお願いします。」
書いていただかなくてもOKであることを伝えます。

ポイントは搭乗時、入口のCAさんではなく、
右側を担当する方にお願いしてみる。

左側一番前はチーフ(責任者)が担当します。
このポジションは全体を統率する重要なポジションです。

しかし、それ以外のCAさんもそれぞれ役割があります。
他のCAさんが暇ということではありません。

②着陸してから受け取ることを伝える
CAさんは「サービス精神旺盛」です。
ログブックを頼まれることにも慣れています。

私は
「着陸後のお返しでよろしければ、
到着時間までご記入させていただきます」
こんな一言を言っていただけました。

③座席番号を記載しておく
大勢の乗客の中からあなたを見つけるのは至難の業。
ログブックのどこかに自分の座席番号を記入しておきましょう。

私は付箋を貼ってわかる様にしました。

付箋は持っていて無駄ではありません。

5.プレミアムクラスに乗ってみる

どんな機種でもプレミアムクラスは8席から30席未満です。
普通席と比べて、CAさんとお話しする機会も多くあります。
私も修行中であることなどをお話ししながらログブックの記入をお願いしました。

6.まとめ

とにかく、相手への「思いやり」が結果へとつながります。
私がマイル修行で決めたことは次のことです。

①フライトタイム60分未満のフライトでは頼まない
②満席便では頼まない
③タイミングを逃したら諦める
④プレミアムクラスに乗れたらお願いする

マイル修行僧として、
礼儀正しく、紳士でありたいと思っています。

雲海は歩けそう


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