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健康のために我慢しなきゃダメ?

検診に来てくれた人
歯が欠けてしまったとか、痛いなどの症状があって来てくれた人
そんな方々のお口を拝見して気づくことがあります
あれ?あちこちにむし歯ができてしまっているな、と

特にむし歯が急に増えてしまったような方には

「甘いものが増えてませんか?減らしていきましょう」

歯磨きのポイントと一緒に提案するんですよ
急にむし歯が増えるってたいてい甘いもの、増えてるんで

そうすると大抵の方は心当たりがあるとおっしゃいます

でも

「でも」は重要です
甘いものが増えたことに理由があるんです
生活環境の変化
仕事のストレス
人間関係

甘いものは幸せ感を与えてくれます
心のバランスを保つために役立ちます

しかし甘いものは麻薬です
依存症になり体を蝕みます

三つのパターン

「甘いもの減らしましょう」と話したとき
帰ってくる反応には3パターンあります

1、「あ、わかりました、気をつけます」とスルーな感じの人
2、「確かに、最近甘いものよく食べてました。太るし、ダメだよなぁと思っていて      も食べちゃうんですよ」と自覚はあるけどやめられない人
3、「毎日お茶と甘いものが楽しみなのよ。これをやめたら何の楽しみも無くなっちゃう。それでもやめなきゃダメなの?」とやめることを拒否する人

3のパターには
「もう歳だし、残りの人生好きなように生きたいわ」と生き様説になっちゃうこともあります
これ持ち出されたら、もうかなりの形勢不利ですよ
でもこれが甘いものの魔力なんですね

歯の守護士ですが

歯医者に来てるのに体のことまで言われるのは心外だとキレられたこともありますが
体あっての歯だし歯があっての体なんですよ
全部でひとつなんで

例えば
甘いものが楽しみだと毎日とり続けます
むし歯になれば歯医者に行って、痛くなっても糖尿病になっても楽しみ続けるとします
最終的には不調に悩まされ甘いものを摂ることもできない状態になってしまう
そうなった時の自分を考えてみてください
そんな状態を理想とする人はいないと思いますがそうなっても構わないという覚悟があって甘いものを取り続けますか?
そうなってしまったときに後悔しませんか?

甘いものをやめろという私に対する怒りというより自分の楽しみを我慢しなくてはいけない不満でそんな反応が出ているのではないかと受け止めているんです
そんな事を軽々しく言われたら腹立つと思うんですよね

このまま行った未来の話

むし歯が増えてしまった今この現実
むし歯ができたから甘いものやめましょうという単純な話ではないんです
このまま甘いものを食べ続けた先にある未来を変えるための話なんです

甘いものを思う存分楽しんで太く短い人生
大好きな甘いものを控えて細く長い人生
この分かれ道に、今立っているとしてあなたが望む先はどちらですか
どちらを選んでもあなた人生です
自分の選んだ道ならば納得できても、知らずに歩んでしまっていたらどうでしょう

他の道がある事を知るための
「甘いもの控えましょう」の話なのです
いざこの道を選びたいけどどうしたら良いかという人には
どんなときにとっちゃうのか
どうすればやめられるのか
などじっくりと話を聞いてその人ができそうな対処法を提案します
最終的に決めるのはあなたです

歯医者さんの歯ブラシの話
そんな目線で聞いてみると違ったものが見えるかも


ここまで辿り着いた猛者たちに感謝する、ありがとう
アルジもきっとお喜びのことだろう
守護士たちの健闘を祈っているよ

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