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日記 7/6〜10 昨今「論破」と呼ばれているものの大半は論破ではない

6日 7年前の経血のシミ抜き

洗面台を掃除してから、7年前に経血で汚したお気に入りのスカートを洗う。
どうしてそんなことになったかというと、大学4年だったその日、そんなに出ないはずの5日目で、出ている感覚もあまりなかったのに、帰宅してトイレに入ったらなぜか妙に量が多かったようで盛大に漏れていた、という奇妙な生理だったのだ。私は上京して初めて買った服でもある、中野の古着屋で買ったスカートにべったり血をつけて、中野の街を歩いていたのだ。
しかしそれならすぐに洗ったはずで、すぐに洗ったなら数時間経っていようと血の汚れは落ちるはずなのだが、どういうわけか、数週間後に引き出しからそのスカートを出したら茶色いシミがついていて驚いた記憶もある。
とまあ、記憶が定かでないのだが、少なくとも数週間以内には洗って綺麗に落とせたはずだった。しかし1年ほど前、2年ぶりくらいに履こうとしたら、シミが浮き出てきていた。もしくは、洗った時は照明が暗くて綺麗になったように見えていただけで、自然光の明るいところで見れば落ち切っていなかったのかもしれない。
そこから洗うのを後回しにしてしまい、現在に至るというわけだ。
ウタマロ石鹸でつけ置きにしたら落ちたので良かった。

生理というものは股から毎月一週間弱血が出るというだけでも狂った現象なのだが、毎月同じ感じで来るならまだしも、このように突然量が増える月があったり、突然激痛に襲われる月があったりして、何が起こるかわからないからまた厄介なのだ。

7日 都知事選、独身独居低所得精神障害者の清き一票


スカートをよく見たら落ち切っていなかった。昨日最後に確認したのが夕方だったせいである。朝の光に照らされると、ほとんど落ちていないことがわかる。デニムに白のプリントで柄が入っていて、白い部分の汚れが目立つ。最終手段として、早朝から酸素系漂白剤を綿棒で白い部分だけに塗り込む。これで落ちなかったら逆に全部を染めるしかない……と諦めかけたが、無事に落ちた。
ところで「朝の光」といえば、ブルーハーツの「世界のまん中」。久々に聴きたくなって聴いた。

午前中のまだ涼しいうちに都知事選の投票所へ行き、独身独居低所得精神障害者の東京での生活がかかった清き一票を投じる。
頭の中では世界のまん中が流れている。
「生きるということに命をかけてみたい」

夜は選挙速報を見るためにテレビを点ける。
中学生の頃、親と親の友達が、「選挙の投票行ってる?」「一応毎回自民党に入れてる」「毎回白紙で入れてる」「偉いね」と話していたのを、ずっと覚えている。私は当時政治には興味がなかったし、それが良いことなのか悪いことなのかもわからなかったけど、漠然と「それで良いのかな?」とうっすらモヤモヤした。
だから私は、ちゃんと検討の末に投票する人が多数派の環境に身を置いている今もなお、その時聞いた会話が「世間」なんだろうなと思っている節があるので、毎回の投票率や結果に驚くことはあまりない。

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きれはしひときれ

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