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日記 3月30・31日 奢り奢られ問題は性別ではなく経済力

3月30日 映画『四月になれば彼女は』と本当の恋

小説を寄稿したウィッチンケアが届いたので、物撮り。もっとおしゃれに撮れるようになりたい。
これが私の小説発表としては最初になる。エッセイでも評論でも何でも書きたいことを書ける「試しの場」というコンセプトの文芸誌なので、原稿用紙10枚くらいの掌編を初めて書いてみた(未発表だが50枚くらいの短編は過去に書いたことがある)。

ここ数年、ずっと小説を書きたかった。
27歳でエッセイ本を出すくらいエッセイを書いていると、どうしてもエッセイの限界を感じるようになる。20代の人生経験なんてたかが知れているし、私は決して豊富なわけでもないから、単純に書くことがそんなにない。実際エッセイ本は30歳を超えてから出す人が多いのは、そうした側面が大きいからではないかと思う。
私はエッセイにしては情景描写が多いという点で、私小説寄りのエッセイを多く書いてきたと思っているのだが、書いているうちに小説との境目が曖昧になっていき、これなら小説も書けるのではないか、むしろ小説を書いた方が早いのではないかと思い始めた。エッセイである以上はノンフィクションの枠から出てはいけないが、小説ならば事実を自由に改変できる、と考えるとむしろ小説の方が自由度が高い。実際今のところ、小説の方が書きやすいと感じている。(今回は私小説ではなく、ほとんど妄想のフィクションなのだが。)
エッセイと違って、小説内の思想は書き手の思想ではなく登場人物の思想なので、批判をダイレクトに喰らわずに済む、という意味でも小説の方が自由度が高い。

今回の『二番目の口約束』は、「ついさっき一番好きな男に好きだと言った口を、二番目に好きな男の唇に重ねていた。」という一文をふと思いつき、書き出しに使いたいなと思って話を考えて書き上げた。
一番好きな人には片想いだし二番目に好きな人とも両想いではないけれどそれはそれで幸せなんじゃないか? という話であり、普通の両想いだけが幸せな恋愛か? という問いであり、以前ツイートした「30歳/40歳になってもお互い独身だったら結婚しようって友達と約束して実際結婚した人っているのかな。いてほしいな」に対する回答の小説である。

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きれはしひときれ

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