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Leica X1(2009年〜)

ライカがオリジナル設計したコンパクトデジカメ


なにはともわれ「Leica」です。カメラを趣味にしてカメラ沼に落ち続けると、「ライカ」という言葉を意識してしまうことが多々あります。
その熱病にも似た病症は、私ではなく、娘に発症しました。
 
「ライカのコンデジがほしい」
高校の3年間、高校写真部として想定以上の活躍をみせ、県代表の一人として全国大会まで行った実力は本物で、高校卒業までに多くのコンテストで入賞受賞した娘が大学生になって最初の誕生日プレゼントとして要求してきたのがライカのコンデジであった。
救いだったのは、フィルムライカでなかったことである。娘は定期的にフィルム写真も撮っていたが、もっぱらEOSkiss5にカールツァイスのプレナー50mmや20-70mmのf2.8Lレンズを装着しモノクロフィルムで楽しんでいたこともあり、レトロカメラに対する興味はなかった。
とはいえ、コンデジライカといえど、高い。性能と価格のコスパを考えると、なにもかもつり合いが取れないし、そもそもコンデジとしてキャノンのG9X-MarkⅡを使っている。が、娘が言う。

「オサレなコンデジが欲しい」
結局、この「オサレ」という言葉に逆らえず、X1を入手したわけですが、まあ、なにがお洒落かといえば、箱。もう、箱がお洒落。

Leica X1は、レンズ交換のできないコンデジで、LeicaのコンデジはこのX1より下グレードで買いやすいものもあるのですが、それらは日本のカメラメーカーをベースにしているもの。正直な気持ちを言えば、日本製コンデジをベースにしているほうが故障しにくいので良いと思うのですが、どうにも娘さん的に「それはオサレじゃない」ということらしい。
とはいえ、発売当初の実売価格は20万円くらいで、今回購入するにあたっても、ちょっとびっくりな価格でした。とはいえ、写真を頑張ってきた娘に送るカメラとしては、悪い選択ではないのも。ということで購入したわけです。はい。

X1に搭載されている撮像素子は1220万のAPS-CサイズCMOSセンサーなので、APS-CデジイチやAPS-C搭載高性能コンデジと同等のスペックを持っているといえそうなのだが、つかってみるとそうでもないことがわかる。
オートフォーカスは遅いし、フラッシュは(まあ、使わないけど)プアだし、なんていうか、心もとない感がハンパない。
実際の撮影画質をみても、びっくりおどろき、ということはないのですが、それはあくまでカラー撮影の場合で、Leica X1の真骨頂はモノクロ撮影にあるのかもしれません。

モノクロモードのハイコントラストにして撮影すると、撮って出しで、もう十分なモノクロ写真になっています。

デジイチで撮ったlawファイルを編集ソフトで気合入れてモノクロ写真に調整しても、いまいち、うーん。となることがありますが、このカメラなら、深く考えずにモノクロ写真が仕上がる。そんな感じがします。

そんななか、プッシュ式のフラッシュが壊れて出っ放しになりました。日本製ではこんな壊れ方はしないと思うのですが、まあ、こんなものかとw
あと、バッテリーの持ちは非常に悪いので、わりと面倒ではあります。

全体的に、コンデジのわりに使い勝手もよくないですが、それでも、ライカはライカです。はい。

というわけで、娘さんのコンデジ・ライカの話でした。