田口周平

2015年から2021年末まで経済産業省で勤務。現在はFintechスタートアップのC…

田口周平

2015年から2021年末まで経済産業省で勤務。現在はFintechスタートアップのCo-founder, COO。サウナを愛しています。

最近の記事

ヘルシンキサウナ紀行④Kotiharjun sauna: 雀と戯れるおじさんとハードボイルドサウナーランド

これぞハードボイルドサウナの真骨頂Kotiharjun saunaは1928年創業のヘルシンキに唯一残る薪の公衆サウナだ。 まずKotiharjun saunaを訪れると目を惹くのは、外気浴スペースが大きな通りに面していることだ。海際やこじんまりとした中庭などに外気浴スペースがあることはままあるが、ここまで外の空間に開けている外気浴スペースは他にない。 それは日本家屋の縁側のように、Kotiharjunと外部との境界を消失させ、サウナのスペースを無限の世界へと拡張させてい

    • ヘルシンキサウナ紀行③Sauna Hermanni: 人との出会いに感謝する正統派公衆サウナ

      私は銭湯が大好きだ。裸で湯に浸かっていると、そこにある緩やかなコミュニティの一部に慣れている気がして、自分がそこにいて良いのだ、と落ち着くことができる。 フィンランドの公衆サウナの本質も、そのサウナ室のクオリティに加えて、そこに根付くコミュニティにあるのではないか。そのことを身をもって感じたのがSauna Hermanniである。 日本人にとっても馴染みやすい正統派サウナ1950年代に創業したSauna Hermanniは、いわゆる公衆サウナの位置付けである。これまで観光

      • ヘルシンキサウナ紀行②Sampasauna: 人民の人民による人民のためのサウナ

        不死鳥はサウナでしたこれほどまでに底知れぬ愛を感じるサウナは他に存在しない。人民の、人民による、人民のためのサウナである。 Sampasauna。その歴史は2011年に地元の人々が放り捨てられたサウナストーブを見つけたことから始まった。当初は「煙突とのこぎり」以外の材料は全てゴミ捨て場で見つけるか、寄付で賄うかしてサウナ小屋を作ったらしい。 しかしながら無許可の建設だったため、ヘルシンキ市がこのサウナ小屋を取り壊してしまう。せっかく作り上げたものの行政の力の前に敗れ去った

        • ヘルシンキサウナ紀行①Löyly: モダニズムサウナの最高峰

          皆さんこんにちは。FinswerというFintechスタートアップのCo-founder・COOをしている田口です。note初投稿です。 初投稿なので、去年まで働いていた霞ヶ関のこととか、先日まで留学していたUC Berkeleyのこととか、Finswerの事業のこととか書きたいことはあるのですが、それらはさておきフィンランドはヘルシンキのサウナのことを書きます。 一体どうしてフィンランドのサウナにサウナを好きになり始めて早7年。日本のサウナを愛して止まない私。それぞれの

        ヘルシンキサウナ紀行④Kotiharjun sauna: 雀と戯れるおじさんとハードボイルドサウナーランド

        • ヘルシンキサウナ紀行③Sauna Hermanni: 人との出会いに感謝する正統派公衆サウナ

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