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「ひとでなしの恋」水之江めがねさん @miz_1001  感想


水之江めがねさんの「ひとでなしの恋」 (イラスト あときさん)
の好きなポイントと感想など。

①本が送られてきて、びっくりしたのがまずもって様々なグッズが付いていたこと。カレンダーや写真風のイラストに描かれた文字を見てこのふたりの「実在性」がすごく迫ってきて、不意に嬉しくなりました。ああ幸せな人の実在性が増すのは良いことに違いない。本当に幸せがうううう……。 と言いつつもやっぱりあときさんの描かれる水橋パルスィは本当にかわいいのでなんと言いますか新刊も一緒に買わないとなぁと思いました。ポートレート風の花火の写真は、私が体験したことがないにもかかわらずどこか懐かしさを覚えましてこれがサウダージというやつかと感動していました。カレンダーの写真とかを見ていると何でか泣けてしまうんだ。凄い総合力だ。
個人的には、今まで買ってきた東方同人誌の中でもトップで雰囲気が丁寧で、素敵でした。

・やはり単行本を出されるだけの胆力をお持ちと言うことで、こう文章がゆったりとしていて、焦らずにじっくりとその世界に入り込めるようになっていてリラックスしながら読めて愉しかったです。どこかかわいらしい姿を描いているそのやり方が本当に素敵で、詰め込めるだけ詰め込んでDONとしがちな自分からすれば学ばいでかといえるような気がしました。


好きなポイントピックアップ
・水橋パルスィの家を訪問するも冷たくあしらわれて手持ち無沙汰で畑に水をやるところ(星熊勇儀らしくすき)
・いやネタバレに配慮して深く踏み込めないのですが、とにもかくにも水橋パルスィ愛が凄すぎる星熊勇儀がいい感じでしたし昔のお話は良かったです。扉絵などもあときさんの絵で、二人を脳内でイメージするときにとてもしやすくて良かったです
・めがねさんの文章は本当に理想的な文章でして
とりわけ長い文章を読むときに重要になる文章とかのリズムが凄く良くて、音楽的な何かを感じます。
あと、語り口もしっとりとしながらもべたっとしておらず、その控えめな書き方が創作に対する厳格な姿勢を垣間見れてよかったです。さーっと読んでいると時々ラップのパンチラインみたいなのが飛んできて凄かったです(三歳児並みの語彙)
・星熊勇儀の過去のエピソードも、みんなの過去を織り交ぜて地獄という酷く窮屈な場所のはずなのに妖怪関係の深さを改めてわかってすてきでした。
・水橋パルスィの語り口がとげとげしているのですが、あときさんのイラストがかわいいのでKawaiiとなりました。すごいなぁこの相乗効果は
・こじんてきにめがねさんの描くヤマメちゃんがとてもいいキャラで好印象でした
・P257の最後の行がめちゃかわいいと思いました。
・甘い(遺書)

子育てをする星熊勇儀をみていると、やっぱりこの二人は、恋人とか愛人だとかそういうつながりを超えた存在だし、プラトンがいってた二つで一つの存在だったんだなぁと、そこまで描いてあって幸せになりました。

何回も何回も初恋をしていく星熊勇儀さんと水橋パルスィさん。ものすごい甘い弾幕を避けきれずに心ですべて受け取れて幸せになったので、今月はひとに親切にしようと思いました。
いや、ちょっと泣いてる。本当だよ。ありがとうございました。
読み終えた後に付録の写真をみるとすごいうれしくなりました。ありがとうあときさん。ありがとうめがねさん。

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