「Resurrection」東方紅楼夢16レポnote①

10月10日土曜日

私たちの紅楼夢は始まろうとしていた。天気予報では台風がどうやら大阪を暴風で覆い尽くし、すべての交通インフラを停止させ、人々を足止めし、私たちの新刊を運ぶ車は横転し、散らばり、インテックス大阪の屋根は吹き飛び人々はうろたえて大阪湾まで吹き飛ばされる。
そんな最悪な出来事を想像しながら自動車で京都駅に向かう。雨は次第に強くなる。黄色のラインが見えなくなる。

この一年間は、この同人イベントに参加するために加速してきた。無茶な走り出し。帳尻を合わせるかのようにいろいろなリソースを突っ込みまくった。無論、夜伽が少しでも賑やかになれば良いと思ったのだ。管理人でもないけれどあの楽しい日々がただ意味も無く404の表示で終わるのは悲しい。

Resurrectionという言葉が好きだ。ものごとの移ろいがとても早いこの加速主義的な今現在では一度スポットライトから外れたら再び日の目を見ることはあまりない。

復活、復興、再流行、キリストの復活、(最後の審判日における)全人類の復活

と言うわけだが今ある情報だけではもう会場すら存在するのか怪しい。京都の町は水没しているだろうか。巨椋池が復活するかも知れない。そんなことを考えながら国道367号線の最後の花園橋までたどり着く。なにも起きていなくて暴走した想像力の産物が音を立てて崩れ落ちる。

爆音で流れる音楽を止めた。多分是が流れていた。

1 みこうさんを拾う。

京都駅はほどよく混んでおり、ちょっと止めるには難しかろうと言うことで、近くのコインパーキングに停める。そしてみこうさんと間違えて全然知らない人に声を掛けてしまう。

みこうさんを発見。おお、是こそ私が一年間お世話になりCSSに奮闘していたみこうさんではないか! そして変態にも程があるカセットテープでのSSの頒布というちょっと分からないことをしようとしている御方ではないか。

「めしくいました?」
「まだっす」
「このへんにうまいラーメン小路あるらしいんですけど」
「いいっすね」

ということでラーメンを食べる。チケットを買いながら近況について話し合う。私たちはいろいろなことを頑張ってきたんだ。そんなことを話しながらめしを食べ終わる。車に向かって歩きながら神社について話し合う。
これからとある神社に向かうのだ。みこうさんはその場所でロケハンならぬシナリオハンティングをするのだという。京都の町を北上する。川端通りはほどよく混んでいる。今の時期なら例年ならたくさんの観光客がたむろしているのに、川端四条の交差点の人混みは少なかった。
目的地の神社に着く。結構な登山をしながらも神社を巡る。いろいろな物語がその場所で産まれた。
割と小難しい神様の歴史とかの話を車中で繰り広げる。
それから大阪に向かう。今夜の宿はフォロワーさんの魚雷さんのおうちなのだ。
② ワンダーランド

詳細は許可を得ていないのですが彼のおうちは凄かった。そしてぬくもりがそここにあった。ご飯も食べに出かけた。河内地方の「かすうどん」これは本当に美味しかった。そして三人でお腹いっぱいになるまで焼き肉を食べても5000円とか言う金額だったので最高になる。

何を言っているか分からないが家の中で宝探しが出来る。
夢中になるアラサー男性。
夜は更けていく。そして作業を行い寝る。



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