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紅楼夢で新刊が出るかも知れない話

 今度の紅楼夢では新刊が出る。今回はその新刊について感じていることとか書く。ただ必然的にこれは私自身のオタク歴のサミングアップになりそうなのでその辺についてもまあ日本語でつらつらと語る。多分ものすごく長くなると思う。

東方夜伽話に触れ始めたときから

このサイトとの出会いは12年前のことだったと思う。当時は大学の編入試験に落ち続けて多少自棄になっていて家に引きこもってただひたすら本を読んでいたように思う。そして小説をいくつかぐぐってみたときにふと「そういえば、東方の二次作品ってどうなんだろう」と思い至った。
当時は友人から確か永夜抄を借りていて普通にプレーをしていた。当時は音楽が良いゲームで「男は出てこないのかこのゲームは」などと思っていたことを思い出す(その後女女を読んでこの歴史はなかったことになる)
さて、そのようなサイトを見つけてたくさんの東方SSを読んだ。
東方そそわなどにも触れ始める。確か当時はしたらばなども見に行った。
当時好きだった作品などを紹介し始めたらとんでもなく長くなるけれど、猫井はかまさんという作家さんの作品がとてつもなく好きだった。
「アクアリウムの月」という作品がめちゃくちゃ良かった。それからも時折出張をしたりしている。コラム選とかを投稿した。
そのお話はさておき、もちろんR18の小説サイトがあるらしいことも知った。読んでいく。作品集を最初の方から順番に読んでいく。
0005さん、黒 竜さん、野田文七さん、えいひれさん、シンリさん、鮭缶さん、GOJUさん、ミヤネ マキさん、ぱ。さん、多色さん、NEOさん、うぃのさん、人偏さん、ワニバナナさん、ねじ巻き式ウーパールーパーさん、あかさん、神社バイトさん、みこう悠長さん、喚く狂人さん、猫軍団の幹部駄馬さん、野咲さん、西川くん、鎌鼬さん、七星さん、水之江めがね/i0-0iさん、つわさん、カスピ海ヨヲグルトさん、ひととせさん、凪羅さん、麻宮ミヤネさん、夜麻産さん、しばいぬきちさん、五木降 ニバルさん、紅の羅宇屋さん、アメユさん、テラガンミィさん、アサトモさん、缶田一斗さん、夏星さん、やまだ士郎さん、ゑのがみさん、岸屋さん、汗が制汗剤を流す人さん、tukaiさん、USSKPさん、ぽんぬさん、あかさん、雨雨さん、詩所さん、夜空さん、JTさん、そしてこぶうしさんなどなど。これ以外にもたくさんの方の小説を拝読した。いや拝読なんて言う丁寧な言葉じゃ言い表せない。読みあさっていた。飲み込んでいた。当時読んでいた市販の小説並、いやそれ以上に綺麗な文章が数多にちりばめられていた。感動した。新しい世界を見たような気がした。そこにキャラクターは存在して濡れ場ばかりがセンセーショナルに語られる中でしっかりとした骨太なストーリーのものも多かった。濡れ場まで読ませる技術、ストーリーテリング。そして世界の構築力。魂消た

東方夜伽話の作者さんとの接触

当時の私にとって先ほどあげた人達は、本当にテレビの中のスターのごとく輝き、憧れそして素晴らしい体験を与えてくれるエンタテイナーだった。

なんというか、多分世間で言う所のアイドルのようにあがめていた。アイドルだよ。彼らこそが矢澤にこであり小鳥遊小鳥さんであった。
一般的なアイドルは歌を歌う。
僕の中でのアイドルは物語をせっせと紡いでいた。
一般的なアイドルファンは新曲を楽しみに待つ。
僕は新作をひたすら待った。
一般的なアイドルは握手会を開き、こちらのアイドルは即売会に行く。そんな具合の違いしかなかった。

水之江めがねさんの作品「四畳半フォークソング」という作品を読み終えた日のことを未だに覚えている。雨が降っていて、ノートパソコンで読み終えるとソファーに横になってしまった。具合が悪い、と言うよりも体の奥の方で異常な化学反応が起きていたんだろうと思う。全身麻酔がかかったようになってしまった。本を読み終えて全身がしびれたのは後にも先にもこの作品だけだ。本当に、そんな作品があった。
そしてそれからも自分は夜伽話に夢中になっていた。転機が訪れたのは働き始めてからである。

物書きへ

忘れもしないんだが、働き始めてからもせっせと小説を読んでいたある日、ツイッターで作者さん達が麻雀をしていた、そこに突撃した馬鹿がいる。

俺だった。

そしてそこで書け麻雀で負けてしまい書くことになる。愚かながらも作品を書き続けて、下手すぎて泣きそうになった(今も下手だがまだマシになってきた)

夜伽という場所

大変コミュニティが賑やかでたくさんの方とお話をした。麻雀をうち、愚痴をたれ、とんでもない闇を聞いたり、我こそは比那名居天子とクラスメートである!と主張する人の神託めいた迷言を神妙な態度で聞き入った。
とても楽しくて、豊かで、ただ居るだけでも良かった。
ヨーロッパには古代ギリシャという文化の範となるものが存在する。
劇ダサな言い方になるが、夜伽は私にとっての古代ギリシャであった。きっと長く私の精神に影響を及ぼすだろう。これからもきっと。

にじさんじというブームがやってきたとき、私にはこの夜伽で出会った人々とのあの豊かな交流がよぎった。
「場所は変わっても、あんな素敵なコミュニティは作れるのだろうか」そんなわけでにじさんじ文芸部を作った。割と骨の折れることもあったけど紆余曲折を経ながらもとても良い友人たちに囲まれたように思う。尊敬する人もたくさんできた。皆私より若い。少しでも楽しいつながりをエンジョイして貰えたら、と願う。

新刊

夜伽合同というものが2008年に出たらしい。
当時の熱狂はスレに残っている。
で、僭越ながら今出したらきっと良くなってるはずだと思った。

「夜伽合同するもんこの指とーまーれ」
アラサーのおっさんが叫んだところ限界集落くらいの人数が集まった。またにじさんじ文芸部からも解説で魔王ぽむ氏に参戦してもらった。

これがその新刊のHPとなる。
憧れた人々との共演である。このたびはアイドルたちの中に混ざって踊るのである。
出来ないながらも一生懸命踊っている。
俺はアホな顔で踊っているかもしれないけど、楽しいんだから仕方がない。
昨今の情勢を鑑みるにコロナでうまく行かないかもしれない。
その点に関しては神妙に祈っている。晴れやかな馬鹿な面で踊りながら

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