女性である前に人としてかっこいい私の友達
私には、以前シェアハウスで一緒に住んでいたとても尊敬している女友達がいる。仕事か恋愛か私生活か、多くてもこのうち2つを優先する人が多い中、「全部をがんばりたいんだ」と言って本当に全部頑張っている女性だ。
私なんかは、仕事に集中しているときは恋愛はいっかとなってしまうタイプで、やはり恋愛よりも私生活を重視してしまうタイプだ。だからこそ、全てを頑張っている彼女を尊敬してやまない。
そんな彼女と久しぶりにランチをした。相変わらず深い考察力で、興味深いお話をたくさん聞くことができた。忘れないうちに書き留めておこうと思う。
「イベンターって、毎月かなりたくさんの人と出会って、どんどん人脈が増えていって、連絡をとらなければいけない人も増えていくと思うんだけど、それでもマメに連絡くれる人ってすごいと思わない?」そんな話をした。
「本当にマメな人で、誰に対しても丁寧な対応ができるならばそれはすごいことだけど、、」とどうも腑に落ちない表情の彼女。
彼女には、仲が良いわけではないが、時々会って話をする男友達がいるらしい。彼もよくイベントを開催しているのだそうだ。
最近も彼と会ったそうなのだが、彼は彼女と話をしている間ずっと、アップルウォッチの通知をチラチラと見ていたのだとか。そして、スマホを持って、「トイレ行ってくる~」と数分の間席を外していたらしい。
彼女的には、チラチラとメッセージ通知を見ていたことよりも、あからさまにスマホを手に取ってトイレに行ってくると席を立ったことの方が頭にきたそうだ。
「仕事の連絡をしなきゃいけないのもわかるんだけどさぁ、だったらバレないようにこっそりスマホをポケットとかに入れるとかにしてほしいんだよね」
なるほど…
「せっかく会って話してるのに、目の前でスマホ持って席立たれたら、自分との時間を大事にされてないなって思うんだよね。そこらへんの気も遣える人がいい」
私自身、トイレへ行くときは何も意識せずにスマホを持っていくことが多いので、ハッとさせられた。無意識にやっていたことだけど、そう感じる人もいるのかと思わされた。
彼女の話は続く
「どんなに人脈が多くてもさぁ、そうやって目の前のひとりを大切にできなかったら意味がないと思うんだよね。どんなにマメに連絡をとってイベントに参加させたところで、実際に会ってみたら頭はいつも仕事のことばかりで相手を不快にさせてたら元も子もないよね」
これは最もだと思った。と同時に、誰もが陥りがちな本質的な目的を見失っている過程だとも思った。
人を幸せにしたいというコンセプトのもと始めたはずのイベントが、いつの間にか参加者を増やすことが目的になってしまって、目の前のひとりの存在を無下にしてしまっている図なのかなと。
彼女はそのことをちゃんと男友達に伝えたらしい。
もう二度と会う気にはならないよということも併せて。
相手の本質を冷静に見れること、自分が思ったことや感じた違和感をきちんと相手に伝えられること、やっぱり素敵な女性である。
人と会うということは、目的はなんであれ、相手の時間をいただいているということ。だからこそ、目の前の相手を大切にできる人ほど信頼される。仕事も恋愛も友情も家族も全て。
彼女と話をするのはとても楽しいし、毎回すぐにまた会いたいと思う。きっとそれは、彼女が私との時間を大切にしてくれているからなのだろう。
そんな大切なことを改めて確認させてもらえた日だった。
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