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チェコ買い付け日記⑤「ガリレオを思い出す」

小雨の降るプラハの街にはマスクをしていない人たちが行き交っていました。
100%マスクの国から来た人間にとってはパラレルワールドです。

両替を済ませ、有名な天文時計台の正時のイベントを見に行きます。
雨の中、傘やレインコートを着た観光客が上を見上げて待っています。
鐘の音とともに小さな2つの小窓が開きました。
人形が次々と現れては消えていきます。人形はキリスト教に関係がありそうです。
その下では骸骨が鐘を鳴らしています。
天文とキリスト教。どうしてもガリレオを思い出してしまいます。
この時計台が作られた時代はどんな時代だったのでしょうか。

ご飯を食べることにして近くにあった店に入りました。
だいぶ経ってから分かるのですが、チェコのカジュアルな店では店員に挨拶だけして好きな席に座るようです。
フロアに店員がいなくても客は好きな席に座り、店員がメニューを持ってくるのを待つのです。
店員も新しい客が座っていることにすぐに気づきます。

来店を店員に知らせてから席に着く国から来た私は、この時もわざわざ奥のキッチンまで行って「一人です」と伝えました。
怪訝な顔をされました。
なぜそんな顔をされるのかが分かってくるのは、旅も後半になってからです。

ピルスナーを飲みました。チェコの代表的なビールです。
チェコの旅が始まりました。

プラハ1日目ご飯


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