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バックキャスティングの課題解決プロセス

ものの見方には、過去の延長線上からものを考えるフォアキャスティング思考と未来からものを考えるバックキャスティング思考の2つがある。

2つの思考の使い分け

各々、問題解決のプロセスが異なる。品質管理の問題のように”なぜ”、”なぜ”、”なぜ”と原因を追究するような場合は、フォアキャスティング思考プロセスを使い、

何か、企画計画を行い、新しいものを生み出す場合には、バックキャスティング思考プロセスを使うのがよい。

課題解決のフォアキャスティング思考プロセス

我々が日常的に何か問題が発生した場合、問題を細かく要素に分け、問題となる要素(原因)を見つけ、問題要素を取り除き、正常な要素入れ替えると正常な状態になる要素還元法を使っている。

取り巻く環境が変化すると、また、似たような問題が発生し、問題要素を見つけ、入れ替えると正常になる。このような繰り返しの状態を”モグラたたき現象”と呼ぶ。

現状維持的問題の解決(改善)プロセス
1.問題解決の準備をする
2.何が問題か調査、資料を集める
3.調査した資料を類似性を基に分析、整理する
4.問題(改善項目)を把握する
5.過去の事例等に学びながら解決策(一般解)を考える。
6.解決策を実施する
7.実施結果を評価確認する

課題解決のバックキャスティング思考プロセス

現状打破的問題の解決(変革)プロセス
1.問題解決の準備をする
2・問題の目的は何か、目的を追求する
3、あるべき姿(取組むべき変革目的)を決める
4.あるべき姿の未来に学びながら解決策を考える
5.解決策に必要な調査、資料を集める
6.解決策の関連付けしながらシステム化する
7.解決策を実施する
8.実施結果を評価確認する

プロセスの違い

フォアキャスティング改善プロセスの場合は、調査、分析に膨大なエネルギーを費やし、場合によっては、なかなか結論がでないが、だれでも納得しやすい一般解による改善成果が出やすい。

バックキャスティング変革プロセスの場合は、改善策を考えてからピンポイントで調査、分析をするため、割と少ないエネルギーで調査、分析し、特定解である変革策にエネルギーが投入できるという特徴がある。


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