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『「仮想現実での生き方」を考えよう。』を、考えてみた。

芽は未だ、土の中

 VR空間にどっぷり常駐したのは一年にも満たない。活動、生活•••新たな経済圏になる。どこぞで聞いたような事がほんとにできそうなのか、実態を調べてみようと思ったのがキッカケだ。いざ入ってみると、私には実社会の延長にしか見えなかった。これは良し悪しではないが(大事!良し悪しではない)、目の前にあるのは希望した、もしくは展望していた未来技術か、私にはいささか疑問符が残る。

 直近でも新たに出続ける「メタバース」と呼ばれるものは、もっと細分化しなければならない。メタバースとは例えるなら「料理」。酒・醤油・味醂これがあれば、調理ができる。”調味” 料とはよくいったものだ。
照り焼きを作りたいのか、煮物を作りたいのか、鍋を作りたいのか。そこを見据えずただただ時間が過ぎ去ったように思う。


プラットフォーム間の差異は構成要素の割合にある

 目的と技術とweb3.0の配合割合。これだけでも大分混迷を極めた論争に、AIと言う弩級の調味料も増えた。プラットフォーマー側も「料理の種類」を明示しなければ、卓上の議論すら聞かず知らず、夢や希望を抱いてVR空間に入ってきた人は、結局この新たな概念が何だったのかわからず離脱する。
さあ、そのプラットフォームはいったい何味なんだ?照り焼きも鍋も売ろうとするマインドでは、ライト層は調べもせずに去るだろう。
故に今回閲覧させていただいたレポートも、利用頻度が少ない層は今日、今現在ですら、すげ変わっていると思う。

 私もなかなかに懐疑的な目を持って利用に踏み切ったわけだが、その理由は至ってシンプルで、そして誰しもが思っている事だろう。顔も所属も明かさずに済む。発信側ならとても魅力的だが、受信側はどうだろう?経済圏ともなると裏付けがあってこそ信用が成り立つのは明らかだ。顔出しせずに済む媒体もあるが、それはその発信媒体に信用がある。一様にその媒体に問い合わせれば、問題は何らかの結末を産んでくれる。何にでも例外はあるが、稀有な存在を中心に物事を論ずるべきではない。

 とはいったものの、元々VR空間に入る前からweb3.0技術は知っていたし、使っていた。そして上記の唯一の解決策であることも。ただ、web3.0の技術は言葉以上に難解である。既存のプラットフォームは中央集権型だ。ブロックチェーンを繋いだとしても、利用者の相当数が中央集権型のマインドから抜け出せていない。
スマホを持っていても電話しかしなければ、ガラケーと変わらない。これに似ている。

 クリエーターエコノミーをとってもそうだ。胴元も割合で報酬を受け取る。これはweb2.0型の構成だ。どんなに暗号資産で支払ったとしてもweb3.0の概念からずれている。そして、その利便性から優れた技術であるはずのNFTも、T(トークン)の本質を捉えきれず、NFT=NFTアートとして社会通念として根付いてしまった。このイメージの払拭は長くなるだろうし、メタバース経済圏創世の肝の部分かもしれない。

 言いたいことはわかった。じゃあ使わなければいいのでは?
そうなりそうだがそうでもない。ちゃんとした構築をすれば、新天地になるスペックを持っている。ブロックチェーンの可能性はそんなチャチくない。

 ここからは便宜上、中央集権型メタバースをweb2.0型、自立分離型メタバースをweb3.0型と表現する。先に言った通り、配合次第でこれの限りではないことも加えておく。

 メタバースは既存の世界の延長でもなければコピーでもない。パラレルな世界である。お言葉をお借りするなら、「バーチャルでなりたい自分になる」だ。「今の私」の延長やコピーではない。

新緑を待つ

 歴史を重ねた我々の社会は、母国であったり住居であったり納税していたり、自身の安息を邪魔する他者が来ると「お前は出ていけ」の思考になる。形は様々でも払っているものがある。当然だ。
web2.0型も同じになりそうだ。胴元が望まぬことはもちろんのこと、先駆者が作った文化を壊すような存在は淘汰される。

 ではweb3.0型ではどうか。これは「私は出ていく」の社会となる。実社会は迷惑な者を排除しようとしてもフィジカルがある以上、当人の改善を待つしかないのがほとんどだ。再犯の可能性に震えるかもしれない。

 web3.0型の空間では、そぐわない者がいた場合、自分が出ていけばいい。それでは乗っ取られるじゃないか?いや、その悪事を許容する集団があなたにとって必要だろうか?そこに執着する考え方が、すでにもう中央集権型のマインドだ。
立ち上げ組なので手放したくないです。そんな人もいるかもしれない。デジタルであるのだから、コミュニティに必要なNFT(≠NFTアート)、自分の資産だけ持って複製すればいいじゃないか。同じ思いの人と共に、そこから出るだけのこと。
(無理くり投票制にして、票数次第で追放って手もあったりね。)

 ブロックチェーンは改竄が容易ではないという知識が極めて重要だ。割り当てられたウォレットアドレスは過去の履歴を暴く。書き換えられることなく半永久的に。
新天地構築の過程で、迷惑な者のウォレットを当初から遮断すればいい。web3.0は民主的権利と自由と責任を還元してくれるものだ。そんな仕打ちに会うのもまた悪事を働いた迷惑者の自己責任。側から見ると攻撃か反撃か分からない。どっちも煙たがられる。どちらの味方もせず、ただちに去り即時再構築するのが最適解になりそうだ。

 加えて言うなら、D-ID(Decentralized Identity)を持つことを入場条件にすれば、そのIDと紐づいたウォレット(そのIDの人ではなく、あくまでもそのウォレット)が、何を買い、何に興味を示し、どんな善行をあるいは悪行をしてきたか分かる。ウォレットは作り直せるかもしれないが、D-IDに一度ついたシミは戻せない。作り直しても信用の積み直しだ。

 胴元もないから徴収も行われない。本当のクリエーターエコノミーだ。当初の約款(スマートコントラクト)通りに処理され、面白そうな土地(ランド)には人が集まる。懇意にしている者にダイレクトに報酬が渡る。

 何にしても、悪事は自分の評判を下げ、そのコミュニティの価値を下げ、脱退者の増加と参入者の減少とそこで使われているトークン価値の下落を呼び、自分のIDの永久濁化と活動拠点にしていたランドの消滅を促すだけだ。
何もかも自分にマイナスが返ってくるので、面白半分でもお勧めしません。
ソーシャル制裁。金融制裁、物資制裁に次ぐ新たな制裁の仕方。

 web3.0型の拡大認知が難しいのは、圧倒的強者が生まれないこと。ある誰かではなく、あるプランが、ある街が栄えるだけ。「〇〇さんがすごい」が出た時点で中央集権型に逆戻り。どこまで許容するのか?答えは出ずとも、己が匙加減で判断し、見極めるべきであろう。web3.0とは、絶対民主の名の下に自由意志を尊重するものだから。

権利と責任を全部背負う覚悟ができたなら言いましょう。

「バーチャルでなりたい自分になる」

著:SyrinGa(シリンガ)

本記事が視覚でわかる漫画版(マガジン)

私の活動

街を作る!

即メタバ、即活動!

メタバースにストーリーを。
次世代の小世界の創造を。


終わりに

これからも自身の活動を発信していきますので、
皆様におかれましては、各種snsのフォローいただき、
メタバースでもお会いできれば嬉しいです。

noteってこんなに良い機能が有るんですね! 頂いたサポートは時間の確保や、活動に全振りします!