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きっとどうでもいいし、だからなんだという話。

きっとどうでもいいし、だからなんだという話なのだけど。

今朝、洗面所で歯磨きをし、顔を洗っている時にふと考えたことがある。
それは、「野比のび太の家の間取りが分かる」ということだった。
藤子F不二雄原作の漫画及びアニメ作品「ドラえもん」の主人公である野比のび太の生家のことだ。

まず玄関がある。
玄関は広くもなく狭くもない、一般家庭のそれらしい空間である。のび太はよくその玄関に靴を投げ出して帰宅する。怒らせたらネチネチとガミガミを交互に使い分けて長時間説教する母親が居るにもかかわらず、彼は「靴を揃える」というマナーさえ持ち合わせていない。だからこそ「のび太」なのだろうが。
話を戻して。
そうして上がり框を上がると、板張りの廊下が見える。廊下はそこそこの長さで、突き当りにあるドアを開けるとダイニングキッチンがある。
玄関から向かって右側にはトイレや風呂などの水回りが、左側には居間と、両親の寝室であろう和室が二部屋ある。
そのふたつの和室を分けるように二階へ続く階段があり、その階段を上がった向かって左側にのび太の部屋が、右側にはもう一室和室がある(おばあちゃんの部屋だったはず。現在は空き部屋)。

以上が野比家の全貌である。
(一応調べてみると、玄関の横に応接室があるらしい。知らなかった。笑
しかし野比家の間取りについてはいくつか種類があるらしい。これが正解というわけでもなさそう)

ふしぎである。一度も遊びになんて行ったことがないのに(当たり前だけど)、これだけ知っている。例えば今急に野比家にワープしたとしても、さほど問題なく歩き回れるのでは無いかと思う。

では、「サザエさん」でおなじみの磯野家ではどうだろうか。
これも、なんとなく分かる。ドラえもんほどでは無いが、五分もいれば自宅のように把握できるだろう。
「野原家」はどうだろう。クレヨンしんちゃんの生家である。
これまた、なんとなく分かる。二階の間取りが曖昧だが、まぁ問題ない。五分もいれば居間で横になりながらテレビを観ているだろう。
それでは「毛利探偵事務所」はどうだ。
一般家庭とは違う造りではあるが、これも分かる。
毛利探偵事務所が入っているビルは三階建てで、一階がポアロという喫茶店(ここであの安室透くんがバイトしている)、二階が毛利探偵事務所、そして三階が毛利小五郎、毛利蘭、そして江戸川コナンの三人が住まう住居になっていたはずだ。まぁ五分もいれば小五郎とビールを飲み交わしているだろう。

面白いもので、スラスラと出てくる。
ちなみに、ちびまる子ちゃんの「さくら家」も、なんとなく分かる。

もしかして、「これ」なのではないかと思い至った。
国民的アニメに必要なのは、この「プライベート」なのでは、と。
まるで友達の家のような、親戚の家のような、そんな親しみを持ってもらうには、プライベート空間の開放が必要なのではないか。アニメキャラ達には悪いけど。

これは、現実世界にも通じてくる。
バックボーンを知れば知るほどその人が魅力的に思えることがあるではないか。

例えば僕はダウンタウンが好きなのだけど、彼らが(というか主に松本人志氏だけど)幼少時代どんな家に住んでて、どんな生活をしていたかなんてのも、たぶん普通の人よりは知っている。ああ、こういう環境で育ったからこそああいうお笑いが生まれたのだなと納得できたりするものなのだ。

つまり何が言いたいのかというと、

「大衆にウケるにはプライベートを開示する必要があるのではないか」

ということ。
それは創作モノでもいいし、個人でもいいのだけど。
先に弱いところ…というか柔らかい部分を見せることによって親近感を抱かせることが出来るのではないか、と。

この発想が自分の実生活にどれくらい活用できるのかとかそういうのはこれからぼちぼち考えるけど、なんとなく、良い発見が出来たのではないかと感じている。

ありがとう、ドラえもん。

ね。
きっとどうでもいいし、だからなんだという話だったでしょう。笑

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