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新手の拷問。

引越しをした。
話せば長くなるけど、両親が30年前に建てた、僕にとっての実家を引き払う事にしたのだ。
この引越しにまつわるエトセトラは先に書いた通り話せば長くなるし、話しても特に面白くは無いので割愛する。端的に言えば、『色々な事が重なった』という事である。

話をしたいのは引越しの事ではなくて、その引越しに伴う弊害についてだ。
よくこのnoteに「ネットもいいけど本当に大切なのは今この目に映ってる現実の世界やで…そこんとこわかっときや…」的なことを拙いながらも書いているけど、そんな事をこのネット上に書いてること自体実は矛盾していて。
つまり、偉そうな事を言いつつも、僕はネット依存症なのだ。
もうWi-Fiなんて最高。圧倒的。すこすこのすこ。卍。ネット、卍。ウチ、ネットの無い生活なんてマヂもぅ無理。リスカしょ。。。

てな具合。
そんな訳なのだけど、今回引越しをするにあたって『インターネットの無い期間』に遭遇した。
厳密に言えばキャリアと契約してるスマートフォンにて、今や下手なネット回線よりも早いという4G回線を駆使してなんとかネット世界にギリギリ入り込んではいたが、Wi-Fiに慣れ親しんだ身にとっては、その空間はあまりにも狭かった。

通信制限である。

Twitterなんかをダラダラと見ているとたまに目にしていた言葉、通信制限。
今月使いすぎちゃったから通信制限になっちゃった、わーん、遅いよー、みんなのつぶやき見たいよォー
というアレである。

ふっ、今どき家にWi-Fiを設置していないのか、哀れよのう。見よ、我が家のWi-Fiを。燦然と輝いているWi-Fiのロゴマークを。このWi-Fiのマークこそ、勝者のマークであるのだ。制限のない世界。どれだけ重い動画を観ようが、えっちな映像をダウンロードしようが、無制限にその恩恵を受けられるこの完璧なシステムを。
水道は垂れ流しにするとその分水道料金が跳ね上がる。ガスや電気もそう。しかしWi-Fi、及びプロバイダ契約をした回線というのは、無制限なのだ。
強い、強いぞ。

なんてことを思いながら、通信制限なっちゃったツイートを見、鼻で笑っていたが、まさかそんな事態が我が身に振りかかろうとは。
通信制限。それは、簡単に言えば『夢の中での全力疾走』である。どれだけ力を込めて地面を蹴ってもまるで進んでいないような、あのまどろっこしい感覚。
しかしそんな夢ならば一晩で終わる話である。しかし通信制限は次の日も、また次の日も僕を苦しめる。
これは悪夢だ。連夜見続ける地獄のような悪夢の中に居るのだ。走っても走っても進まない、たどり着かない苦しさともどかしさ。
終わりのないスローモーション映像を見させられ続けているような精神を壊される新手の拷問。

それが、通信制限なのであった。

多くの人の中には、あらゆる事情で自宅にインターネットを引けない場合があるのだろう。それでもどうにかこうにかやりくりしている日々の、ほんの一瞬の気の緩みで、辛くも通信制限になってしまっていたのだろう。かのTwitterによくいる通信制限に合われている方々は。

申し訳ない。
僕は通信制限という悪夢を知らなかった。こんなにも辛いとは思わなかった。
今なら彼等の気持ちがよく分かる。
通信制限は決して馬鹿にしちゃいけない。ある意味、たまにひいてしまう風邪みたいなものだから、そっと優しく手を差し伸べるべきだったのだ。

世の通信制限に苦しむ皆様。
どうか、一日でも早くあなたの元に通常のスピードで訪れるインターネットの世界が戻ってきますように。

さて。

明日、インターネットの工事をします。
そしたらWi-Fiです。使い放題です。

通信制限、まじ卍。

#日記 #雑記

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