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YAMAHAのNS-10MMを先人に倣って改造してみた

ヤフオクで、ホームシアターのシステムに最適だと思ってNS-10MMを格安で落札して、しばらく使っていた。
ホームシアターシステムにしているので、低音はサブウーファーで補完されているし人の音声は主にセンタースピーカーから出ているし、左右CHのNS-10MMはガヤくらいの役割だったので、特に不満はなかった。
ある時、改造することがメジャーだという記事を見てしまった。
特性も良くなるということなので、挑戦してみることにした。
素性の良いスピーカーなら、よほど変ないじり方をしない限り完全に台無しになるということもないと思うし、格安で入手したこともあって、改造に躊躇はなかった。

まず、スピーカーをボックスから外す。

背面に埋め込まれているナットが邪魔になるので、ドライバーを叩き込んで抜く。

φ40(40mm)のホールソーで穴を開ける。

穴を開けるとネットワーク回路を載せた板が見えるので、開けた穴から工具を押し込んで剥ぎ取る。

ネットワーク基板を取り出す。
ステープラーと接着剤で固定されているので、ステープラーの足は折って、板に下駄が履かせてあったら取り除く。

先人に倣って、塩ビのジョイントパイプを用意。
TSS25という規格のもの。
呼び径は40mmとなっているが、40mmのホールソーで開けたままの穴では、穴が若干小さくて入らない。

穴を削って広げる。
広げすぎた場合は、慌てずに接着剤で固定しよう。

塩ビパイプのジョイントを押し込む。
少し硬いと思ったら、叩き込む。
穴を広げすぎたとか隙間が空いている場合は、接着剤で隙間を埋める。

ボックス内の補強のところまで押し込む。
この補強の位置は、個体差がある。
同じ型番のスピーカーでも、裏面の飛び出し量が異なることがある。

実は、もう1ペア改造していた。
パイプの飛び出し量が違うことが分かると思う。
黒の方は、ネットワーク回路は手つかずのまま。
今後、追加で改造する予定。

1.5μFのコンデンサを用意する。
自分の場合は、Amazonで購入したフィルムコンデンサ。
ちょっと前に購入したマルチテスターを初めて使って、容量を計測した。
ちゃんと計測できていて、ちょっと感動。
1469nFは1.469μFなので、約1.5μF。

ネットワーク回路を改造する。
赤白(ウーファー)は緑白(入力)と直接接続して、コイルをバイパスする。
元々付いていた1μFの電解コンデンサは取り外し、1.5μFのコンデンサと交換する。

ネットワークの板に接着剤を付けて、木ネジでネジ止めする。
木ネジがなければ、接着剤が硬化するまで放置する。
エポキシ接着剤なら、5分で硬化するものがあるのでそれを使用すると良いかも。

吸音材を詰め込む。
個人的には、ティッシュでも問題ない感じ。
自分の場合は、8~10枚程度。
グラスウールとか用意できれば、それを内壁に貼り付けて箱鳴りを防ぎたい。

スピーカーを戻して終了。
表から見た感じは、当たり前だけど何も変化なし。
きれいに穴を開けられれば、背面から見た感じもあまり違和感がない。
パイプの飛び出しが気になる場合は、飛び出している分切断して、面イチに合わせても良いと思う。

AVアンプをSTEREOモードにして、左右スピーカーからのみ音が出るように設定して、音を確認。
音に関しては、抜けが良くなって、低音が今までよりも少し出るようになった感じ。
音の広がりも、明らかに良くなっている。

改造した方が、音は確実に良くなっていると思う。
コスパはともかく、それほど難しくない改造なので、手元にNS-10MMがあるとか、格安で入手できたとかってことがあれば、試してみても良いかと思う。

これ以上の改造となると、ジョイントパイプに塩ビパイプを延長して、低音用の共鳴ボックスを追加するくらいになるのかな。

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