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【株式投資】SPYD(高配当ETF)は買いなのか

前回のnoteでは株式の分散投資の利回りを試算しました。
ここ20年のS&P500(米国の主要な企業約500社)への分散投資の利回りは銀行の定期預金を大きく上回る実績となりました。

SPYDについて


さて、分散投資には他にも様々な分散の方法があります。
全世界への分散から、先進国の主要企業への分散、国内での分散、同一業種内での分散、などなど。
個別株投資でも、業種や国を分けることでリスクを下げる効果を期待できます。これも立派な分散です。

今回はそんな中でも人気が高いと思われる、高配当株ETF(配当が比較的高い企業をまとめた上場投資信託)への投資について考えてみます。

分析対象は"SPYD"とします。
SPYDは、S&P500の選出企業の中から配当率の高い企業を抜粋したものです。
ちなみに、SPYDのようなETFは個別株と同様に証券会社から購入することが出来ます。

SPYDの運用開始日は2015/10/22なので、この日を起点にSPY(S&P500株価指数連動型の上場投資信託)とトータルリターンを比較します。

比較前提条件


1.比較期間は2015/10/22〜2022/05/05
2.毎月100ドルずつ積立投資(比較期間では合計7,900ドルの投資)
3.配当は20.315%の配当課税を引いて再投資
4.株式購入時の手数料は考慮しない

比較結果


早速結果を見てみます。

SPYDとSPTYのトータルリターン比較

合計7,900ドルの投資に対して以下の運用結果となりました。

・SPYD
2022/05/05時点の評価額:11,123ドル
年利回り(トータルリターン):約5.4%
配当回数:23回
平均配当利回り:4.8%
配当総額:1,047ドル

・SPY
2022/05/05時点の評価額:12,248ドル
々利回り:約7.0%
配当回数:24回
平均配当利回り:1.8%
配当総額:476ドル

2020年のコロナショックからの立ち直り時期辺りから差が大きく開いているように見えますが、2022年に入ってからはSPYDが持ち直しはじめ、差は縮まっています。

トータルリターンで見るとSPYに軍配が上がります。
配当再投資で長期投資を考える場合はSPYを購入するのが無難なようです。
配当で得られるキャッシュに期待する場合はSPYDの購入もありですね。

おわりに


SPYDとSPYの運用結果の比較を行いました。
その他のETFや個別株でも同様の比較は簡単にできますので、興味がある方はコメントいただければ幸いです。

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