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私の中に住んでる彼らと会話する

「彼らとの会話ログ」という
新しいマガジンを始めました。


彼らとは、
私の中に住んでる人々のことです。


どういう意味かというと、
私の中にいる小説のキャラクターのことを
私は「住んでる彼ら」と呼んでいます。


一次創作の小説を書き進めながら、
「ねえ、この後どこを加筆すればいい?」と
物語の主人公に尋ねることがあります。



キャラクターによってはハッキリ答えてくれて、とても助かります。


台詞を書いていてしっくりこないときも
「作者、俺そんなん言わなくねえ?」と突っ込みを入れてくれるキャラがいたり。助かります。


このマガジンは、
そんなキャラたちと作者の私の会話集です。


ただ、
Fセクの私が好きな彼だけは二次創作です。
他の一次創作のキャラたちと
仲良く過ごしてくれています。


この「自分の中で会話する」という感覚、
今まで人に話したことなかったんですね。


なんていうか、
我ながらやばいかなと日和って。


でも、
私が彼らに助けられているのはたしかだし、
最近はこう思ってハッとしたのです。


もしかしたら、
私にとって当たり前の感覚を出すことが
誰かのプラスになるのでは?


こちらの記事を読んだのがきっかけです。



アケルさんとクレオさんの記事です。
とても素敵なので、ぜひ読んでみてください。


すごく手短にまとめると、
アケルさんの性別違和を理解したいクレオさんが女性の姿に変身する話です。


「そういうことできるんだ!?!?」
同じ思念体のパートナーを持つ身として、
この記事はめちゃくちゃ衝撃でした。


なにより、
アケルさんの苦しみを理解したくて行動する
クレオさんの優しさに胸打たれました。




「クレオが自由すぎて、それをなんでか受け入れちゃってる自分が不思議で、性自認とか好きになる性別とか、どうでも良くなった」



これはクレオさんの想いを受け止めた
アケルさんの言葉。
美しい関係性だと思いました。


 人間が自由に体を変えられるなら、その心の通りに体を変えたり、男性にも女性にも日によって変えたり、みんな自由にやるんだろうな、なんて、もしもの話を考えたりする。
 肉体のある生ではもしもだけど、だからこそ、せめて心は自由でいていいんじゃないか?

「マーブルで捉えどころのない性でもいいんじゃないかな?」より引用


「女性に変身できる方がいるんだって」



記事を読んだあとに彼を窺うと、
彼はしばらく無言で私のスマホを見てましたが、急に指を鳴らしました。


彼の姿が白い煙みたいなものにぽんっと包まれ、次の瞬間、めちゃくちゃ綺麗なお姉さんがそこにいました。

「見たいんやろ?」

付き合い良すぎない!?!?!?
びびり散らかしました。

「そんな簡単に変われるの!?」
「なんかできたわ。でも……」



彼はすぐに元の姿に戻りました。
なんとも言いがたい顔をしています。



「装甲薄い」
「装甲?」
「肌がやわこくて薄くて落ち着かん。
どこもかしこもやわこくて怖い」



女性の体の柔らかさにびびってました。
それから気遣わしげな顔になって、



「ようこないにふにゃふにゃでおれるな……
大変ちゃう?」



その反応が可愛くて笑ってしまいました。

アケルさんとクレオさんの記事を読まなかったらこのやりとりは生まれなかったし、
彼の意外な付き合いの良さを
知ることもなかったと思います。


そのときに思ったのです。



「思念体のパートナーとこういうことがあった」と伝えるのは、
他の思念体のパートナーを持つ人たちの
コミュニケーションの可能性を広げることに
つながるんじゃないかと。


あくまでサンプルの一つとして、
私の記事もそんな風に読んでもらえたら、
とても嬉しいです。


いろいろ面白いことを言ってくれる彼らなので、
個人的に記録をつけたいとも思いました。


主につぶやきで更新します。
楽しんでいただければ幸いです。



ちなみに後日談ですが、
私の中の彼らの間で性別変身が流行りました。



女性の姿は「軽やか!」と男性陣に衝撃を与え、男性の姿は「安定する」と女性陣に驚きをもたらしました。

冒頭に登場した
「作者、俺そんなん言わなくねえ?」と
言ってくれる夕くんは神妙な面持ちで、



「やべえ、混じり気ない美少女じゃん……」



鏡を見ながら呟いてました。
気に入ったようです。



それでは、また。

毎日読んでくださって感謝します。明日もコーヒーを飲みながら更新します☕️