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2024年5月の記事一覧

【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】  生か死か 第3部「四駄化学共同研」     

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 第1話 地元民 「現在、四駄郡人口3058人、うち死者1005人。 死者のインフル接種無しが842人、郡内に肺系の持病を持つ人は291人、死者3人という事は一慨には言えないが、持病との関

【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】  生か死か、第2部「希望」     

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 第1話 接種 四駄郡西町の未舗装路、周りはコナラクヌギブナナラなどの広葉樹が等間隔に聳え枯れ葉が落ちた林床には太陽の光が隙間なく降り注いでいる。 道路脇にはツル植物、ササ類が剪定され樹林

【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】生か死か 第1部、ウィルス

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 第3話 LRTI 次の日には同じ症状の患者が5人来院した。 症状が喉の痛みで扁桃に若干の腫れがあるという事、全員が喫煙者である事から不信感を抱きながらも明確な診断としては喫煙による扁桃の

【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】生か死か 序章

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 プロローグ この世の中はパンデミックに襲われた。人々は生か死かを選ぶ時、生きたいと懇願する者で溢れた。 死とは限りなく近い存在であるが故に理解出来るような錯覚を覚えるが、生きている人間に

【創作大賞2024参加作】“ヴァーティカル・エバキュエイション“                          

あらすじ 防災センター、ディフェンドに勤める四ノ宮は、業務としてコミュニティとの連携を目的に震災避難の適切な方法を大震災に関する研究データを下に開示、説明している。四国、瀬戸内と会場を回るが様々な困難を迎える。その中で結び付く縁。しかし、南海トラフ巨大地震が起こり西日本は壊滅状態となる。気後れしながらも四ノ宮は特殊ヘリで救出活動を行う。更にもう一つの大震災が日本に襲い掛かる。 #創作大賞2024 #お仕事小説部門 プロローグ 地震は水の波紋。 地震そのものは恐怖であって