人生無成終生也60

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 泪・・・愛しい女へ(第1話)

#文学フリマ

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300
    • 信濃ノ国

      信濃川下流域がまだ大川と呼ばれていた時代、子供たちは、その非凡な頭で考え、川エビやイトヨ、ウナギなどを竹で編んだ仕掛けを使い自分で漁をし、食の足りないひもじさを補っていた。 信濃の国で生まれた玄魁は、そんな信濃川流域の小さな村で隠れ忍者の養子として育った。

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      800
      • 【創作大賞2024・お仕事小説部門参加作】生か死か(完結)・・・死

        あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 第7部続き・・・ 横臥している坂柵は何となく自分がこの場に居ない方がいいのではないかと思っている。 治験者に自分で名乗り出たのだが、積田と紗希の事を考えれば、何も知らない第三者の方が良かったのでは

        • 【創作大賞2024・お仕事小説部門参加作】生か死か(第7部)・・・治験

          あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 第6部続き・・・ 積田は着々とアームロボット成る人型に生気を与える。 人間の持つ癖やストレスなどが無い華麗な動きを見せ始める。 秤量機が二つのワクチンを定量ずつ混ぜ合わせる。 そこへ精製水が加わる

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        泪・・・愛しい女へ(第1話)

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        • création de roman
          22本

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          cupiditate extramarital rem(R-18)

          第1話 男 愛は、肉体的であるとすれば性欲に溺れ、精神的に考えれば感情に流される。 永遠に結ばれる事はそれだけ束縛を受け続けることに他ならない。 自由恋愛があるとすればそれは個人の自意識による勝手なエゴであろう。 然し、愛は人間にとっての始まりであると同時に終わりなのである。

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          100〜
          割引あり

          cupiditate extramarital rem(R-18)

          【創作大賞2024・お仕事小説部門参加作】生か死か(第6部) ロボットアーム

          あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 第5部続き・・・ 血栓の形成は血管壁の変化、血流の変化、血液成分の変化の三つの要因から始まる。 この事例では、ワクチンによる成分の異常変化が要因ともとれる。 「佐美恵先生どうでしたか?」 患者

          【創作大賞2024・お仕事小説部門参加作】生か死か(第6部) ロボットアーム

          【創作大賞2024参加作】生か死か(第5部)・・・終息そして始まり

          あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 第4部の続き・・・ 「うちはあと12人で終わりだな。」 積田は朝5時から夜10時まで接種を続け西町住人2628人全てを20日間で打ち終えようとしていた。 5時から始めたのは高齢者に合わせた為だ。

          【創作大賞2024参加作】生か死か(第5部)・・・終息そして始まり

          【創作大賞2024参加作品】        生か死か 第4部 「ミクロの世界」

          あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 本編続き・・・ 国土全てにLRTIⅡ型は感染した。 全ての国土が最早、打つ手のない状況に陥っていた。 我が国の総理も感染し高齢の為に政治運営が困難になってしまい、他の議員も感染を恐れ大事な会議を

          【創作大賞2024参加作品】        生か死か 第4部 「ミクロの世界」

          サスペンス小説 冤罪判決(R-18)

          完結済み                            いつか来た道に俺は戻った。背負わされた十字架は、何時までも俺の人生を狂わせる事だろう。 この社会は既に俺の事を排除しているのかもしれない。しかし、俺は無実だった。無罪を勝ち取った。長く続いた幽閉生活から逃れる事が出来たのだ。 そうあの判決は司法の過ち、そうだ冤罪だったんだ。 「証拠開示なくして公平裁判なし」と言われるほど物証は裁判にとっては要となる。 しかし、今回の事件では、警察組織の面子という証拠を上回る

          有料
          900〜
          割引あり

          サスペンス小説 冤罪判決(R-18)

          【恋愛ミステリー小説】real intention・・・真意

          完結 「産まれてから今に至るまで私には幸せが訪れませんでした。 綺麗な色の小鳥を見ても、真っ青な青空を眺めても、木々の息吹を感じても、もう何もかもが虚しくて哀しくて意味を見いだせなくて・・・。 貴方と出逢い、恋をして、結婚して、子供が出き、きっと私にも人が言うような春が来るのだと期待をしていました。 でも、私の冬は深かったのです。 そこに春が訪れる事が出来ない程、冷たく冷え切った氷の塊が出来たに過ぎなかったのです。 今思うと理由はあったのです。 私に幸せが訪れな

          有料
          100〜
          割引あり

          【恋愛ミステリー小説】real intention・・・真意

          創作医療小説(精神科編)       生死の境 【山見 静の章】

          連載中 プロローグ 「人には生きる資格と死ぬ権利があります。私は、権利を行使したいと思っています。生きてきた人生に罪になるような事物はありません。でも、ずっと私の脳裏には死ぬ事の方が明るく見えてきたのです。」 山見 静は息を引き取る前に、そう狭川医師に語り絶命した。 第1話 山見 静 令和4年3月、春はまだ足踏みして人間の心を切歯扼腕させていた。 「寒いなぁ、いい加減にしてほしいよな。」 狭川 真二郎は病院への自転車通勤に嫌気がさしていた。 自宅から車で15分と

          有料
          100〜
          割引あり

          創作医療小説(精神科編)       生死の境 【山見 …

          【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】  生か死か 第3部「四駄化学共同研」     

          あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 第1話 地元民 「現在、四駄郡人口3058人、うち死者1005人。 死者のインフル接種無しが842人、郡内に肺系の持病を持つ人は291人、死者3人という事は一慨には言えないが、持病との関

          【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】  生か死か 第3部「四駄化学共同研」     

          【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】  生か死か、第2部「希望」     

          あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 第1話 接種 四駄郡西町の未舗装路、周りはコナラクヌギブナナラなどの広葉樹が等間隔に聳え枯れ葉が落ちた林床には太陽の光が隙間なく降り注いでいる。 道路脇にはツル植物、ササ類が剪定され樹林

          【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】  生か死か、第2部「希望」     

          【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】生か死か 第1部、ウィルス

          あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 第3話 LRTI 次の日には同じ症状の患者が5人来院した。 症状が喉の痛みで扁桃に若干の腫れがあるという事、全員が喫煙者である事から不信感を抱きながらも明確な診断としては喫煙による扁桃の

          【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】生か死か 第1部、ウィルス

           泪・・・愛しい女へ(第2話)

          あらすじ

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          泪・・・愛しい女へ(第2話)

          【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】生か死か 序章

          あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 プロローグ この世の中はパンデミックに襲われた。人々は生か死かを選ぶ時、生きたいと懇願する者で溢れた。 死とは限りなく近い存在であるが故に理解出来るような錯覚を覚えるが、生きている人間に

          【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】生か死か 序章