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【創作大賞2024・お仕事小説部門参加作】生か死か(完結)・・・死

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 第7部続き・・・ 横臥している坂柵は何となく自分がこの場に居ない方がいいのではないかと思っている。 治験者に自分で名乗り出たのだが、積田と紗希の事を考えれば、何も知らない第三者の方が良かったのでは

【創作大賞2024・お仕事小説部門参加作】生か死か(第7部)・・・治験

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 第6部続き・・・ 積田は着々とアームロボット成る人型に生気を与える。 人間の持つ癖やストレスなどが無い華麗な動きを見せ始める。 秤量機が二つのワクチンを定量ずつ混ぜ合わせる。 そこへ精製水が加わる

【創作大賞2024・お仕事小説部門参加作】生か死か(第6部) ロボットアーム

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 第5部続き・・・ 血栓の形成は血管壁の変化、血流の変化、血液成分の変化の三つの要因から始まる。 この事例では、ワクチンによる成分の異常変化が要因ともとれる。 「佐美恵先生どうでしたか?」 患者

【創作大賞2024参加作】生か死か(第5部)・・・終息そして始まり

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 第4部の続き・・・ 「うちはあと12人で終わりだな。」 積田は朝5時から夜10時まで接種を続け西町住人2628人全てを20日間で打ち終えようとしていた。 5時から始めたのは高齢者に合わせた為だ。

【創作大賞2024参加作品】        生か死か 第4部 「ミクロの世界」

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった。 本編続き・・・ 国土全てにLRTIⅡ型は感染した。 全ての国土が最早、打つ手のない状況に陥っていた。 我が国の総理も感染し高齢の為に政治運営が困難になってしまい、他の議員も感染を恐れ大事な会議を

【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】  生か死か 第3部「四駄化学共同研」     

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 第1話 地元民 「現在、四駄郡人口3058人、うち死者1005人。 死者のインフル接種無しが842人、郡内に肺系の持病を持つ人は291人、死者3人という事は一慨には言えないが、持病との関

【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】  生か死か、第2部「希望」     

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 第1話 接種 四駄郡西町の未舗装路、周りはコナラクヌギブナナラなどの広葉樹が等間隔に聳え枯れ葉が落ちた林床には太陽の光が隙間なく降り注いでいる。 道路脇にはツル植物、ササ類が剪定され樹林

【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】生か死か 第1部、ウィルス

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 第3話 LRTI 次の日には同じ症状の患者が5人来院した。 症状が喉の痛みで扁桃に若干の腫れがあるという事、全員が喫煙者である事から不信感を抱きながらも明確な診断としては喫煙による扁桃の

【創作大賞2024・お仕事小説部門、参加作】生か死か 序章

あらすじ 医療は、この地を支えている。施療の時代を乗り越えた医療であるが、此処、四駄郡では未だ施療を続ける医師がいる。積田医師はその一人だ。彼は異色の業種変更で医師になった。西町診療所を受け持つ彼に試練とも言えるパンデミックが襲う。彼が取る行動は医師を超える患者奉仕となった・・・ 本編 プロローグ この世の中はパンデミックに襲われた。人々は生か死かを選ぶ時、生きたいと懇願する者で溢れた。 死とは限りなく近い存在であるが故に理解出来るような錯覚を覚えるが、生きている人間に

【創作大賞2024参加作】“ヴァーティカル・エバキュエイション“                          

あらすじ 防災センター、ディフェンドに勤める四ノ宮は、業務としてコミュニティとの連携を目的に震災避難の適切な方法を大震災に関する研究データを下に開示、説明している。四国、瀬戸内と会場を回るが様々な困難を迎える。その中で結び付く縁。しかし、南海トラフ巨大地震が起こり西日本は壊滅状態となる。気後れしながらも四ノ宮は特殊ヘリで救出活動を行う。更にもう一つの大震災が日本に襲い掛かる。 #創作大賞2024 #お仕事小説部門 プロローグ 地震は水の波紋。 地震そのものは恐怖であって