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この医学書・看護書がすごい!2022【中山書店】

※『この医学書・看護書がすごい!』って何?という方は、まずはこちらをお読みください。
※とにかく推し本を知って欲しい!その一心のみで作成しております。医書担当歴5年となりましたが、相変わらず専門知識に乏しいところは多々ございますので、各出版社の公式サイトにて補完をお願いします。

本日は今年初参加の中山書店です。
中山書店といえば『内科学書』!2019年に5年ぶりの改訂が行われたので、そろそろまた改訂されるのでしょうか。気になるところです。

さて、中山書店営業担当イチオシの本はこちら!

『Dr.平岩 動画で直伝子どもの発達障害―外来診療の工夫』

まずは営業担当の推しポイントをどうぞ。

・外来で子どもを診ている小児科医の疑問や困りごとを集めた50テーマについて外来診療のシチュエーションで言ってほしくないこと(Don’t say)、代わりに言ってほしいこと(Say instead)を設け、具体的な言葉かけを紹介。さらに平岩先生が作成・発信している保護者への説明に最適なYouTube動画35本(チャンネル名:うさぎ1号https://www.youtube.com/user/mikiohiraiwa )のQRコード付き
・巻末に合理的配慮・学校への情報提供・意見書・診断書・申請書類の書き方例を収載。
・小児科医はもちろん、保護者の方など子どもに関わる全ての皆様にオススメできる1冊。

著者である平岩先生は発達障害の第一人者であり、『データで読み解く発達障害』(2016年刊、中山書店)を刊行されています。現在は営業担当の推しポイントにもあるようにYoutubeに発達障害に関する動画を定期的に発信されていて、その数はなんと100本超!70歳を超えてそのバイタリティには感服するしかありません。

本文中に掲載されているQRコードはそのYoutubeの動画とリンクしており、本書の内容や説明を補完できるようになっています。
しかもこの動画は一般向けに作られているので医療従事者でなくとも、非常にわかりやすいです。私も何本か試しに見てみましたが、難しい言葉を使っていないのですんなりと理解ができました。

なので、かかりつけ医などの医療従事者だけではなく、教育関係者や保護者の方にもご活用いただける一冊です!

そして売り場担当のイチオシはこちら!

『NOGA血流維持型汎用血管内視鏡ガイドブック』

『この医学書・看護書がすごい!』という企画はまず各出版社の営業担当にイチオシ本を選んでもらい、そのあとに私がイチオシ本を選ぶという形式をとっています。
その際、メールでお知らせをするんですが、面白い本を選びましたねと言われました。私もそう思います。かなりマニアックだというのもわかっています。

でもこのNOGA(血流維持型汎用血管内視鏡)という技術、日本発の独自のものだそうです。それを聞いて、なおさら推したくなりましたね。

あらゆる臓器の動脈硬化の概念が変わる!

この煽り文句も無茶苦茶強くありませんか?合わせて監修にあたってを読んでいただくと、かなり画期的な技術だということがわかるかと思います。

本書はNOGAの入門書です。そのため、問いかけに対する解説という構成でつくられています。基本的なものから、やや突っ込んだものまであり、興味を持った方にとってこの目次に並んでいる疑問は有用なものばかりではないでしょうか。
私は総論の19番目の

はじめたいのですが「大動脈の中をごそごそ動かしまわして本当に大丈夫なのか? あんな大きな血管に細い管を入れてもどうせわからないでしょう」と理解してもらえません

これがすごく気になりましたね。ほんそれ、という気持ちです。

そして問いかけに対する解説の文章はわかりやすく、カラー画像が多用されているんですが、それだけではありません。画像の下にQRコードがついていて、動画を参照できるので実際にNOGAを操作して得られる画像を体験できるのです。

NOGAってなに?と思い、興味を抱いた方、既に近い将来に使う機会がある方にはかなり有用な一冊になることでしょう。


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