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最近気になった本#14

またすっかりご無沙汰してしまいました。
ここ最近、どっと気になる本が入荷してきたので、さらっと簡単に紹介したいと思います。

『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』(文藝春秋)

著者の伊藤亜紗さん。どこかで名前を見た覚えがあると思っていたら『記憶する体』を書かれた方ですね。
体は意識を超えて「ゆく」という話。私も一時期フィギュアスケートをほんのちょっとだけやっていたことがあったんですが、最初の頃ターンがなかなかできませんでした。
理屈ではわかっている。やろうとしている。でもできない。どうしてもできないと悶々としていたものが、ある日突然というかある時、ある瞬間に突然、思いがけずできるようになる。びっくりするくらい、突然です。むしろ、なんでこんな簡単なことができなかったんだろう、なんで急にできたんだろうと不思議だったんですが、

それは体には「ユルさ」があるから。

そんな技能習得のメカニズムからリハビリへの応用まで書かれた本です。とても読みやすいです。

表紙のデザインがいいですよね。フォントデザインといい、イラストといい好き。西村ツチカさん(@tsuchikamanga)が表紙と本文のイラストを手掛けています。

『言語はこうして生まれる―「即興する脳」とジェスチャーゲーム―』(新潮社)

言語はジェスチャーゲームのようなものだという提案から、この本は始まります。神経科学や認知心理学から考える言語学の本。

目次を見ているだけで内容が気になりました。かなり文章のボリュームがあるので、じっくり読みたい本です。

『圏論の地平線』(技術評論社)

これも表紙がいい。そして分厚い。ハードカバーの数学書です。
ひたすら圏論。どこまでも圏論。表紙の左側に羅列されている各方面の専門家に著者である西郷甲矢人先生が圏論の未来や、つながりについて尋ねた本。
圏論初心者(?)にもおすすめだと思います。

『未知なる人体への旅 自然界と体の不思議な関係』(NHK出版)

これも目次を見るだけで面白そうです。昨日、入荷してました。
理工のヒトの体か医学読み物に置くか悩みます(結局両方に置きました)。

そして昨日は看護書が豊作!その中でも

『看護がわかルー 心電図』(南山堂)

心電図がやっとわかる。ついにわかる!

煽り文句が強いです。看護書を扱ってて思うのは、やっぱ読めるようになりたいよね〜心電図!なんですが、各出版社手にかえ品を変え、心電図の本を出しています。いかにわかりやすく、そして実践で使えるか。苦手意識を持っている看護師さんが手を伸ばしてくれるかどうか、見た目も大事ですよね。
個人的に『ここだけ覚える』というポイントがあるのは、使い勝手がいいのではと思いました。それを知らせるイラストもかわいいです。

『読み方だけは確実に身につく心電図』(羊土社)

羊土社も心電図の本を出しました!
これ帯つきだと帯に米山先生が拳を握っている写真が使われていて、なんか医学書っていうよりはビジネス書っぽい見た目です。思わず手に取りたくなる感じ。
それとタイトル『読み方だけは確実に身につく心電図』。

読み方だけは?読み方だけ……?だけ?え?いいのそれで?

いや、いいんですよ。きっと。心電図が読めるようになりたい!そう思っているなら、この『読み方だけは確実に身に付く心電図』で最強じゃないですか。しかも確実ですよ確実。

強い。強いですこの本。


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