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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

[映画]青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 感想など

注意

この記事には多くのネタバレが含まれます。
また、非常に主観的な内容となっており、一つの捉え方であるということをご容赦ください。
主に肯定的な意見にはなりますが、手放しで褒めるような内容でなく
また、原作の内容との比較なども含まれます

固いことを書きましたが、まとめると好きなように書くので、フラッと流す程度に楽しんでください。

脳みそ空っぽにして感想

最初っから堅っ苦しい事なんてかけないでしゅ。
肩の力を抜いていきましょう。
って事で最も直情的かつ表層的なものを

面白かった!!!

これを言ってしまえばもともこも無いけど、感想なんてこれで十分じゃないですか
もっと言えば、好きか嫌いかで十分

好き!!!!!

難しい事をあれこれ考えながら見るよりも、やっぱり頭を空っぽにして
感覚に身を任せ…川の流れに身を任せるように…ゆるりと楽しむ…
これこそ至福の時間じゃないかと

結局のところ、感想なんてものは主観的なものでしかないので
正しいも間違いもなく好きなように主張しましょう

ってことで閑話休題……

おいおいおい、オメェのくだんねぇ価値観なんてどうでもいいんだよ
さっさと俺の好きな青ブタの良さをだらしねぇ豚みてぇに垂れ流せよ
はい、ごめんなさい
それじゃあ語っちゃいましょ。良かった所!

あっと、ここでもう一度注意
こっからバチバチにネタバレだ!
まだ見てねぇ人、ネタバレ嫌いな人は気をつけてくれよな!

それじゃあ教えてお気に入りな所エロい人
はいはいはいはい
まずはその一、麻衣さんに足を抓られるシーン

いっちょんわからん

冒頭のシーンですね
訪れた翔子さん、包丁を手にする麻衣さん
そして修羅場へ…
麻衣さんが珍しく翻弄され、咲田くんの足が忙しいことになりますね
今後のキツイ内容を考えるとほんわか癒しシーン
僕もあんな可愛い彼女に抓られたい

いっちょんわからん
いや、そういう意味でなく。文字通りいっちょんわからんていうシーンのこと。
というか青ブタ特有の楽しい会話シーン全部
実を言うとアニメを見ないで小説だけ読んで映画を観にいきました。
は?ちゃんと予習しろよ死ねカス
そこまで言わんでいいでしょ。だってアマプラにもネトフリにもないねんもん。しゃーないねん。
でもね、それが良かった点もあるの。
そう、サプライズプレゼント。
うわっふ、キャラクターみんな可愛いっ。
なんやあれ。びっくりするわ。ここは極楽浄土かいな。
俺もあんな可愛い子に囲まれていきたい。仕方ないから国井もいてもいいよ。
俺と入れ替わろう梓川咲田

さすがスナギツネ、青春ブタ野郎だね。

ブヒブヒ
髪の毛を切った花楓もBennysのテーブルに乗る双葉の乙のπもみんな最高に可愛かった。

そんな中でも双葉はマジやばかった。かわよかわよ。

そして、主人公。
ネイマール咲田くん。ちょっと笑ってしまった。2回とも同じ回り方で結構飛ぶもんだから、シャブ中渋凛よろしく崖から落ちるかと思ったよ。

あと、うさぎの着ぐるみを着てもがく咲田くん。
映像化するとシュールすぎる。正直草。好き。

ふぅ、好きな所を勢いで書きなぐった。
カンソウ、カンジョウ、ダイジ!

だがどうやら僕は小説家を目指してるらしい。てなことでここでは終わらないのだ。

ただ気持ちいいだけじゃダメなのよね。
この先は少しだけ批判的な意見も入ってくるので注意なりよ。

小説と映画

ここからは感想”など”の部分。

小説を読んだ上でその違いとか気になった点とかを書いていくよ。

まず、小説を読んだ上で見た、”映画”の感想。
一番最初に思ったのが早足だなってのと説明の少なさ。
まず、用意されてる時間が90分しかないって事でかなりサッサッサと進んでいるような印象を受けた。あんまり、”何もない間”を作らないなと。
だから、見終わった後の印象としては

”主人公の感情の変化を楽しむ作品”
というより
”物語の展開を楽しむ作品”

という印象を受けた。

ここに関しては完全な主観になるからたぶんいろんな意見があると思うけど、今回はあくまで自分がそのような印象を持ったのには理由があるという前提で進めていくよ。

要因

まず第一に前述したとおり、早足で間の少なさが原因だと思うんだ。
間を開けることで、見てる側に考える時間を与えるのでなく、次の展開を与えることで、物語の変化という体験を引き起こしていたんじゃないかなと思う。
映画は小説とは違って、基本的に一人称視点でなく三人称視点で語られるから、キャラクターの直接的な心情描写が難しくなる。
その為の間。キャラクターたちのセリフや表情、動作の後に少しの間を作ることで、その行動について問いかけることができる。
大して小説では、時に一人称視点を用いキャラクターの心情を直接的に描写できる。また、特筆したい行動を描写すれば実際に文字になるから、わざわざ間を作らなくても関心を向かせやすい。
さらに今作青ブタで言えば、特に直接的な描写というのが多い作品かつ、主人公の心情の変化を楽しむ作品という傾向が強かったため

直接描写しずらい映画、二巻分を九十分枠内に収めなければいけない

そんな制約のために、心情描写できず、間も取れなくて小説と大きな差異が生まれて、心情じゃなく展開が強調されてように感じたんじゃないかなと思う。

これは結構面白い考察だと思うんだ。
つまり、間とは強調と思考の誘導だといえるよね。不自然に間をとることで意識を一点に集中させ、それについて思考させる。
これは創作にとってかなり重要な技術じゃないかな。

さらに言えば、小説という媒体における利点も見えてきた。
つまり、視点の切り替え。一人称視点における独白。強調の、明確な表現のしやすさ。
特に明確な表現っていうのは面白いよね。小説っていうのは映像になっていない故に、”文字から映像に変換する作業といった脳の最低リソースが高い”っていう弱点があると思っていたんだけど、単にそうでなかったことがわかったよ。
だって、”直接描写”によって、思考というプロセスが削減できるんだよね。
わかりづらく書いたからもっと簡単に書くと”キャラクターと自己の同一化が容易い”んじゃないかな。
だって、想像することで自分に落とし込む必要がなくって、読んだそのままに情報を受けれればいいんだもん。
ただ、問題は明確な表現は個人差が生まれやすいというのがあるのかな。
これについては別のnoteで語ったから詳しくは書かないよ。興味があったら漁ってみてね。

ただ、ここまで書くと小説のほうが面白かった
そんな風に思ってしまいそうだから、ここで一旦舞い戻って映画の優れている点も見直したいなと思うよ。

まず、テンポの良さ。最低リソースの低さ。直感性。衝撃。

テンポの良さ。言わずもがなだね。
状況や風景、それらの描写が一枚の絵にすべて収まっている。文にするとなかなか難しい部分だよね。一枚の絵に落とし込めながら、必要最低限の説明で物語を進めていけるんだ。
見てて単純に快感を獲れるよね。そう、つまり次の優れている点。
最低リソースの少なさだ。文字から想像によって脳内で映像に変換するといったプロセスを踏む必要がない。だから、見ているだけで考えなくても最低限楽しめるんだよね。
映像ってすごい。移り変わっていく状況を、ある種のアトラクションのように楽しめるんだ。これって本当にすごいと思う。
実際、青ブタを二巻分読むのに四時間はかかったんじゃないかな。それが90分になってるんだ。映像化するだけで、多くのプロセスを省略できてより短い時間で物語を楽しめる。
されに言えば、これによって引き起こされる直感性だ。そう。映像って直感的に楽しめるよね。
何となく見ることも可能なんだ。考えることがほぼ必要ないゆえに、そのまま移り変わる状況を楽しめる。
その点、小説は描写されている事実と変化を理解する必要があるから、これだけでその面倒くささがわかるよね。

映像化するだけでこんなにも多くの利点があるんだ。スゲェぜ映像。

あと、実際に見て分かったことなんだけどこれも結構衝撃だった。

映像の優れているもう一点”衝撃”
いや、全然面白くない洒落とかじゃないから許してくれよ。
ここについて書きたいことは、人間の五感だ。小説や漫画といった媒体では、何を持って楽しむのだろうか?
これは簡単で、視覚だ。それらは全て、視覚情報によって構成されている。聴覚や触覚、嗅覚、味覚、そして視覚。表現によって、視覚以外の感覚を想起させることはできても直接的に情報を与えることはできないよね。
でも映像、ないしは映画は違う。
聴覚といった情報を与えられるんだ。これはどれだけ大きなことだろう。
とんでもないよね。見るだけじゃなくて聞いて情報を得ることができる。これによって受ける情報の量は、単純に考えれば2倍だ。
みんなもきっと、同じ印象を受けたんじゃないから?

さくらじませんぱあああああああああああああああああああああああああい

あの轢かれた瞬間。
物凄い轟音だったよね。聴覚といった情報で言えば、映像、とくに映画はすごいよね。とんでもない音響だ。
二つの強大な情報による衝撃は計り知れない。
もっと言えば、触覚にも影響を与えているよね。
映画館というほぼ統一化された環境。適切な空調や、照明、防音。
つまり何が言いたいかというと、映画を楽しむのに最適化された場所では、適切な温度などによっても映像にのめり込みやすくなっているんじゃないかなってこと。
蒸し暑いと集中できないよね、やっぱり。これはその時の状況によっても大小はあるけど映画、というか映画館の優位性の一つなんじゃないかな。

結局何が言いたいの

いろんな状況が乱雑に放り投げられていてわかりづらいんだけど。要点だけさっさとまとめろよカス。

いやはやまったくそのとおりだよ、ワトソン君。名推理だね。もう君がホームズを名乗ればいいんじゃないかな。

このnoteは文字起こしすることで自分の思考を整理・理解する意味もあったんだと言い訳しておくよ。

つまり、この先がまとめだ。
こっから先だけ読んでおけばよかったじゃないかって?まぁそう言うなよ。

映像という快感⇔小説という苦悩

すっごく簡潔にまとめたね。ここまでの混沌とした内容はどこに行ったのよさ。
でも、たぶんこれが言いたかったんじゃないかなって思う。

もちろん、これは一面にしか過ぎないし逆転するような状況も多々あると思う。ただ、今作より強く受け取れたのはこれだったんだ。

青ブタという作品。
咲太くんの苦悩という体験をできたよね。
自分が死ななければ誰かが死んでしまう。死にたくない。行きたい。
そして桜島先輩の死。とっても辛かったし、乗り越えることのできた嬉しさはとっても大きなものだった。

でも、それは物語のある側面でしかない。

翔子ちゃんの病気の行く末、桜島先輩のとった行動、過去に戻ること、変わった事。

物語の展開って呼ばれるものたち。そのどれもが予想外でとっても素晴らしいものだった。
青ブタという作品の中で、どちらかが本質であるってことはなくてその媒体によってより浮き立って見えるものが違った。

それによって多くを学べたんだ。
感情表現の小説。展開の映像。
もっと言えば、達成の小説。快感の映像。今回の感想はこれに尽きる。

なんかまだ言語化が下手くそだし、内容もまとまってなくてちょっともやもやするけどまた今後もこんな感じで書いて上手く慣れればなと思うよ。

途中から文体が変わってるよね。感覚で書いてるせいで、直前に読んだ小説のキャラに引っ張られてるんだ。申し訳ない。

今回はとりあえず、この辺で。ここまで読んでくれてありがとう。また機会があったらお会いしましょう。

じゃあバイチャ。


PS.抜けてるところだらけやんけ
こっから蛇足さ。そもそも本文が蛇足のようなものだから問題ないって?
だれか全身足野郎だ。失礼だな全く。

そういえば説明の少なさについて言及してなかったなってことで。
これはテンポの維持のために、映像における説明の難しさが原因だと思うんだよね。
映像による説明は基本的に会話によって行うしかないんだけど、難しい概念の説明になると会話ではどうしても不自然になるし
あまり長くやってしまうと授業のようで、面白さが落ちて会話のテンポも悪くなるよね。
そのせいなんじゃないかな。

あと、細かいところなんだけど桜島先輩の最後のセリフがとっても良かったと思ってるんだよね。
心臓病の子の映画に出て、その理由について言及したところ。
たしか原作では、映画に出たことしか描かれておらずご都合主義的な違和感を感じていたんだけど、そこに説明がなされていてとっても腑に落ちた。
つまり、映画面白かったってことさ。

今度こそ本当にバイバイ。

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