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現状記録。

写真作家の才田です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって世界中の人々の生活は大きく変化しました。私の作品を観てくださっている方々の生活にも様々な影響があったことと思います。

私自身の状況としては……

・撮影の仕事が全て無くなった
・年内に予定していた展覧会が全て中止・延期となった
・兵庫在住で大阪・京都の撮影現場で制作をしていたので、「県をまたいだ移動自粛要請」によりそれが難しくなった。

といったところです。


「撮影の仕事が全て無くなった」
私は兼業作家なので収入源全てが無くなったわけではないので生活費は稼げています。作品制作も過去の展覧会やオンライングッズストアの売上の残高は多少あるのでまだ可能ですが、現状に対する評価としては「かなり良くない」と言わざるを得ないです。

「年内に予定していた展覧会が全て中止・延期となった」
持続化給付金 ・特別定額給付金や、在宅ワークを増やすことで資金面の問題はある程度クリアできるのですが、作品を発表するイベントが自粛要請により中止や無期限の延期となり、2020年内に決まっていた展示は全て無くなりました。

「兵庫在住で大阪・京都の撮影現場で制作をしていたので、県をまたいだ移動自粛要請によりそれが難しくなった。」
私は写真による作品制作を行っているので、基本的には移動やスタッフとの関わりを断つことは難しいので「作品制作を続けること」と「外出自粛」は大きな課題でした。首相官邸HPや医療従事者の発信を参考にしながら家族や撮影スタッフと協議して、

・「三密・濃厚接触を避ける」為のテザー撮影環境の構築
・撮影スタッフと同じ部屋にいる時間の削減
・撮影現場のアルコール消毒・換気の徹底やマスクの着用。
・撮影現場を感染者の報告が少ない地域に変更し、交通手段もピークタイムを避けて移動する(coromapやニュースによる感染者情報を参照しました)

など、個人で可能な限りの対応を行い、制作をなんとか継続しています。

令和2年4月7日に出された「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」以降は撮影ペースも大幅に落としました。


具体的にはこんな感じです。

このnoteを書いている5月8日。緊急事態宣言が1ヶ月延長されてまだまだ余談を許さない状況ではありますが、少しずつポジティブなニュースも増えてきました。

↓5月8日に見かけたニュース

美術館やギャラリーの再開という話も目にするようになってきたので、年末〜来年の春頃には展覧会の予定も組んでいけるのではないかなと感じています。

ただ、「ニューノーマル」「ウィズコロナ」「ポストパンデミック」など呼び方やディテールは違いますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行以前の社会に元通りになるのかと言えば、そうではないだろうと思います。過去のnoteに今後の構想を少し書きましたが、これも変えていく必要があるでしょう。

作品に対する考え方についても、私は「命の質感」という、生と死に対する思想を根幹とした制作をしていますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってもたらされてしまった事や、「メメント・モリ」「ヴァニタス」などの芸術様式が生まれた歴史を振り返った時、表現においても大きな転換期や新しい思想が生まれる時だと感じています。

つらつらと書いてみましたが、現状、結論と呼べるようなものがないので、このあたりで。どうか皆様が健康でありますように。


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