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サウナ備忘録第21回【東京・ドシー恵比寿】

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

21本目は恵比寿の℃(ドシー)。
クレイジーシティ凍狂の中でもひと際異彩を放つこの施設、なんと水風呂が無いんです。
「サウナ→水風呂→休憩」を1セットと称するのがオーソドックスなサウナ業界、有識者の中にはサウナよりも水風呂のクオリティを求める人間も多いのにまさかの水風呂カット。
何やら水風呂の代わりになるものはあるらしいが果たして…

って感じでバリバリの疑心暗鬼モードで行ってきました。
微妙だったとしても話の種にはなるかなぁくらいのテンションだったんだけどこれが中々侮れない良施設だったからやっぱりサウナは奥が深い。

向かった日は営業再開日の7/1、折しも東京は梅雨真っ只中だったので雨の首都高を30分強かけて恵比寿へ。
周辺駐車場料金が世界大戦中のドイツかってくらいインフレしてたので結構遠めに駐車、ずぶ濡れになりながら「これでサウナがダメだったら中々堪えるね…」と失笑しながら友人と歩くこと五分、到着です。

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恵比寿の街に溶け込む良デザイン、余生でサウナ施設の看板だけを集めた本を出したい人生だった。

フロントで「再開初日なのでフェイスタオル・サウナマットが無い、代わりに延長30分無料」との説明を受け入館、説明受けた時は「そもそもタオル持ってきてるから実質30分無料なだけやん、うまうま」とか思ってたけどサウナマットが無いのは余裕で死ねました、サ室内の床アチアチ過ぎ。

我々が浴室に入室した時はまさかの先客ゼロ、研究所のような内装をキャッキャッ言いながら見て回れました。
とにかくデザインが無機質でハイセンス、穿った見方をすれば全部ベニヤ板やんけ!ってキレる人が居てもおかしくないレベル(厨二病持ちの方はクッソテンション上がります、私はクッソクッソテンション上がりました)。

アメリカ映画のようなシャワーを浴びてからサ室にイン、一瞬で分かる良コンディション。
ミント水セルフロウリュ可、ほのかに漂う木の良い匂い、薄暗い照明(当然テレビ無し)、強!!!!!
そもそもの室温は92度でカラカラ感も無し、狭めの室内なのでロウリュ後は一気に灼熱に。
上述したようにとにかく床がアチアチ、これだけアチアチなのは人が少ない時の草加健康センターと長野駅前のドーミーイン以来三件目です。

逃げるようにサ室から脱出、さぁ水風呂!
…が出来ないのでここで登場ウォームピラー君。

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こんな感じで温度ごとにプチ打たせ湯みたいな何かが並んでおり、いい感じの水温のところでいい感じに水に当たるのがこの施設最大の特徴。
公式サイトによると

クールダウンには水風呂ではなく、体にまとわりつくように水流を制御した水の柱が頭上から流れるTOTOのウォームピラーを、冷水専用にコントロールしてご用意しております。水温は15℃、20℃、25℃、30℃、さらに季節によって温度変化を楽しめる常温(水道水自然温)からお好みに合わせてお選びいただき、ベンチに腰掛けてリラックスしながらクールダウンしていただけます。

とのこと。
これが中々評価が難しいところ、たしかに水の落ちてくる感じはシャワーとも打たせ湯とも違う感覚で「体にまとわりつくよう」ってのもあながち間違いではないのよ。
水温に関しても最初に冷たいとこで急激に冷やしてから常温でじんわり体温を戻していく感じも気持ち良いっちゃ気持ち良い。
…なんだけど、帰結としては「これ水風呂だったらもっとととのうんじゃない?」になってしまう自分が見え隠れするわけで…
考え過ぎた挙句(+ととのいスポットが少ないのも多少あるけど)イマイチととのいきれず。

でも他施設と全然違うのは明白でそれは館内デザイン等からもひしひし感じるし、サ室が鬼良かったのは否定しようのない事実。
やもするとイロモノ枠として見られそうだけど、思った以上に良い意味でのパンチが効いた施設でした。

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場所が恵比寿なので気軽にホイホイ来れる感じでもないけどまた人が少なめな時間を見計らって行きたいなぁ。
ハマる人はがっつりハマりそうなドシー、五反田店もちゃんと行きます。

次回は小粒集、twitterで界隈がざわついている大塚のあそこと所沢が誇る名門サウナ施設。

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