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6. 心の傾く方へ

つぐさんから、一番最初に伝えてもらったこと。

それは

心の傾きに従って
動いていけばいい


ということでした。


*****


導いてもらい始めて、まだ間もない頃、わたしは、不思議な感覚に包まれていました。

コンサルが始まっても、つぐさんは一向に
”さぁ、はじめよう!”
みたいな、気構えた感じに、ならないのです。

それよりもむしろ、存在感がますますどっしりゆったりとしたように感じられ、メッセージのやりとりも、相変わらずゆるっとしていました。

あれ、コンサルって、もう始まっているのかな?

と思ってしまうくらいに、始まったような感じが、あまりしないスタートでした。


そんな彼の、ゆるやかで安定感のあるスタンスのおかげで、わたしの気構えや緊張は次第にゆるみ、安心感が深まっていきました。


一方で、わたしは、最初にどこか向かう先を決めた方がいいのでは、と、ちょっぴり前のめりにも、なっていました。

そこで、そのことを尋ねてみると、こんな返事が返ってきました。

今はあまり考えなくていいよ

そしてその後に、こういわれました。


心の傾く方へ動いていたら
万事上手くいくから



これを聴いたときのインパクトは、今でも覚えています。

特に初期、彼からの言葉に全細胞を集中させるようにしていた時だったからこそ、特段この言葉は、わたしの奥深くに入っていきました。

そして、伝えてもらって以来、まるで魔法のような力を持って、ずっとわたしの心の中に息づいている言葉でもあります。



それから、わたしはひたすら、どこに向かうかを敢えて意識せず、自分の感覚に集中していきました。


ひとりでやっていると、自分が進んでいる方向が合っているかどうか、変な方に進んでいないかを、自分で気にしながら進む必要があると思います。

ですが、そういったわたしを俯瞰して、進む方向を修正することを託す人がいてくれたことで、ただただわたしは、自分の感覚を汲み上げ、表現することに徹していくことができました。



後日、最初の対面でのセッションを受けた時のこと。

何が学びたい?

と、はじめに言われて、何がいいかな、としばらく考えていると、つぐさんが宙を見ながら、おもむろに話し始めました。

それが、心の傾きに従っていくとは、どういうことかについて、だったのです。


”あっ”って、思うんだよ。



突如として始まったその話を、しばらくわたしは聴いていました。

よく聴いていると、つぐさんはいつも、この”あっ”という感覚を、とても大切にしているらしい。

そして、その感覚とともにふと浮かんでくるインスピレーションを大切にし、実際に、それを自分のビジネスに取り入れているのだ、と。

そして、そのインスピレーションの中には、自分の予想の範囲を超えた想定外のものもあり、そんなときは敢えて、その想定外のインスピレーションを実現する選択をしていく事もあるのだ、ということでした。


わたしにとって、それは大きな衝撃でした。

起業家として堅実にビジネスを展開し続けている人が、そんな、言ってみれば思いつきのような発想を取り入れていることは、とても意外であり新鮮だったのです。


そしてそれは、わたしがそれまで考え付きもしなかったやり方でした。

その頃の私は、自分がこの先どうしたらいいかの選択をしていくときは、いつも、周囲にとってその選択が受け入れられるかどうかや、見通しが付くものかどうかが基準になっていました。

予定調和という安全圏に収まる中で、選択を行ってきていたのです。


ですが、つぐさんはそうではありませんでした。

思考可能な範疇から飛び出て、やってきたインスピレーションに飛び乗る、という選択を、やり続けている、というのです。


それって、怖くないの?

感じたことを率直に尋ねてみると、こんな返事が返ってきました。


変化しない自分でいる方が、怖い。
だから、やってみるんだよ。




わたしはこの、つぐさんの持っている感覚に対しても、とても新鮮に感じました。

わたしにとっては、未知の方が怖かったし、その感覚が自分にとって当たり前だったから。


でも・・・。

それってなんだか、面白そう。

敢えて、どうなるかわからない未来の方を選んでみたら、どうなっちゃうんだろう?


つぐさんの話を聴いているうちに、わたしの中でだんだんと、その、”あっ”という感覚に従ってみることに対する好奇心は、大きくなっていきました。


それから。

わたしは、自分に浮かんでくるふとしたアイディアやインスピレーションを、意識してキャッチするようになっていきました。

そして、それを実際に取り入れていくことで、わたしの想像を超えた展開が、次々と起こってくることになります。


◆課題2◆
心の傾きに従う
日々の選択を、”〇〇すべきかどうか”ではなく、感覚に従ってみよう。
やりたいかどうか、気が向くかどうか、心地いいかどうか
を基準にして選んでみよう。


記事を読んでみて感じたことや、課題をやってみてのアウトプットをしていただくと、より自分の方向性をはっきりさせることに役立つと思います。

お気軽にコメントやメッセージでいただけると、とっても嬉しいです^^



つづく

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この記事は連載形式になっています。
最初からお読みいただくと、これからの記事も、より楽しんでいただけると思います♪


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