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靴の底

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2024年の日記。鎌倉移住や留学生たちの交流。夫婦の何気ない日常の日々を日記にしたためています。
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記事一覧

赤田家の夢見る女たち 【靴の底 #33】

色づいた銀杏の木が二本並んでいる間に赤い鳥居が美しい立ち姿で構えている。 どこの神社なの…

葉子
5日前
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恋人は依存して、夫婦で自立する 【靴の底 #32】

「もう疲れた・・・。同じことの繰り返しで、しんどい・・・」 冷めた目で見下ろしてくる旦那…

葉子
2週間前
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お腹にできた子、ポリープちゃん【靴の底 #30】

預かっている保護猫が発情期に入った。 悲痛な鳴き声は1日中つづき、誰かを求める叫びは可哀…

葉子
2か月前
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双極性障害でも働いていいでしょ? 【靴の底 #29】

「やっぱ自立って大切やと思うねん」 ええー!そうなこと言っても私、双極性障害なんだよ!? …

葉子
2か月前
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人間欲してるときは手に入らないのに、何も考えてない時には舞い込んでくるものだ【靴…

「結婚式どうでした〜?」 湘南に住みだしてから通い出した近所の美容院に入店したとたん、美…

葉子
2か月前
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姉たちの喧嘩に巻き込まれている結婚式の話 【靴の底 #27】

結婚式が迫ってくる。 鎌倉への引っ越し、保護猫の預かりボランティア、妊活、そして結婚式。 …

葉子
4か月前
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生理の日、鍵しっぽの猫へのお願い 【靴の底 #26】

控えめな保護猫が私の足をカリカリと何度か撫でる。 お腹が空いたのだろう。眠気に負けて布団に潜り込んでいると旦那が先に布団から抜け出した。 薄目を開けると甘えた声をだして旦那の足に絡みつく保護猫が見える。 「飯がほしいんかぁ〜?」と猫を抱きかかえ、私の隣に降ろすとこれまた甘えた声で顔をスリスリと寄せ付ける。 私のことをご飯担当と理解しているこの子は1ヶ月間、私たちに近づくことはなく、ヴーとシャーを連発していたが、時を重ねていつの間にか甘えん坊の猫ちゃんに変貌してしまった。

鶴岡八幡宮で大凶を引いて女友達との友情を育んだ日 【靴の底 #25】

女友達との悪口大会ってどうしてこんなに楽しいんだろう。 一年以上ぶりに友人に会うことにな…

葉子
4か月前
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骨になりたてのお母さん 【靴の底 #24】

「おかん、骨になりたてやん」 喪服姿の人が骨壺と遺影を持ち、昼食をとりに店の前で集まって…

葉子
4か月前
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保護猫から学ぶ心を開くことのむずかしさ 【靴の底 #23】

毎晩布団に入る前にブラインドを上げて夜中窓から外を眺められるようにすることが日課になった…

葉子
5か月前
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仕事を辞めてから何もかも変わってしまった 【靴の底 #22】

昨年の今頃、仕事の繁忙期がようやく過ぎ去り、あーこれで早朝3時起きから抜け出せるのか〜と…

葉子
6か月前
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「誰かもらってください」と言われるとウチの子にしたくなる 【靴の底 #21】

すこぶるご機嫌斜めの私を江ノ電に乗せて、旦那は極楽寺駅まで連れてきた。 今朝から私はなぜ…

葉子
6か月前

鎌倉で暮らして病気が少し和らいだ気がする。東京と鎌倉の違い。 【靴の底 #20】

鎌倉で暮らしはじめて驚いたのが、孤独感を感じないことかもしれない。 東京で暮らしていたと…

葉子
6か月前
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わたしが鎌倉へ惹かれた理由 【靴の底 #19】

鎌倉への引越し早々に私は四国の祖母の家に訪れていた。 家にはまだ片付いていない段ボールと冷蔵庫だって未だに購入していなかったが、GWということもあり半年ぶりに90歳の祖母に会いに来た。 四国と言っても祖母の家は空港から汽車に乗って3時間の長旅で、海から山に流れ込む風が心地よい土地だ。 この日はちょうど雨が降っていて、道中の汽車にはずぶ濡れのお遍路さんたちがたくさん乗り込んでくる。 3時間の長旅を終えて、迎えに来た叔母の車に乗り込み、藍色の海沿いを走っていると雨の中をひたすら