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つづかない

つづかない

週報と銘打ちましたね。アレは嘘です。少女屋です。
わたしは物書きを唯一の得意としておきながら、では毎日一定の出力をなさいと言われると途端に萎む妙な性質があります。別に物書きだけではありませんが。学びも、人間関係も、おのれの心すらも一定の出力を為しません。そんなんだから█████████!
閑話休題。それを正そうとしたのが前回の少女屋週刊なのですが、まぁ無理でしたね。というか翌週には忘れてました。時間的都合により書けないことを想定しての週刊方式だったのですが、まさか存在すら忘れるとは驚きです。わたしは常にわたしの予想の斜め下を行く。

ですが一応、毎日ものは書いております。ただいま開発中のゲーム「Sの花籠」のシナリオ・プログラム・各種発注テキスト等です(爆裂宣伝タイム)。作品が完成いたしましたらPV等もおつくりするつもりなのでどうぞ見てやってくだされば幸いでございます……。


せっかくなので爆裂宣伝タイムを延長して、少しばかり「Sの花籠」と創作のお話でも、いたしましょうか。
「Sの花籠」とは、頭部が薔薇で構成されている売人から午前二時に「S」という少女を売り付けられ、あなたと暮らす少女の三日間の物語です。少女屋にふさわしい作品を漸くおつくりできると構想段階ではニタニタのニタをしておりました。

さて、わたしはプロットというものを滅多に書かないのですが、シナリオが書き上がった今現在になってプロットの必要性/便利性を痛感しております。というのも、この日記のように書き殴ってなんとなく筆を置けばいいものとは違い、ゲームにはプレイヤーというものが存在し(この文章にももしかしたら読者が生じるかもしれませんが、それはそれとしておきましょう)、プレイヤーは掛けたコスト/労力のぶんだけ求めます。それは目玉を剥くような物語のカタルシスであったり視神経が飛び出るような美麗なイラストであったり鼓膜を引き摺り出したくなるかのような荘厳な音楽であったり、はたまたその全部であったりします。
これに対する対処法はまだまだ半人前どころか創作者のたまごであるわたしはこう思います。


①期待値を下げる
悪手に見せ掛けて実は案外有効だったりします。例えば、国民的RPGのナンバリング最新作と、無名の人間が作った得体の知れないインディーズゲーム。あなたが両方をプレイするとして、始める前の期待値、ワクワク感と言い換えてもいいかもしれませんね。それが高いのはどちらでしょう。
見事期待を叶えられたのなら良いのです。或いはそれ以上を越えてみせることも、可能かもしれません。しかしながら何処か「あの○○シリーズの続編だ、これぐらい面白くて当たり前だよな」「███の開発陣なのにこれぐらいか、なんだかなぁ、あのときのスタッフ散らばっちゃったのかな」などという感想を抱かせてしまったら、どうでしょう。想像したら床を転がり回り始めてしまったのでこのあたりにしておきます。
一方無名のなんかようわからんインディーズゲーム。SNSで話題だったからワンコインで買ってみた。これが意外と面白い。そういう、良いギャップ/裏切りがあればどうでしょう。元々そこまで期待せず暇潰しに……とインストールしてみたソシャゲが意外と面白くて今ではたくさんの時間を費やし周回しガチャを回している……なんて現象、身に覚えはないでしょうか。わたしにはあります。助けてくれ。
なので、コストを下げるということは何も悪いことばかりではないと思うのです。要は面白さや美しさで油断したプレイヤーの横腹を殴って「面白かった」という吐瀉物を吐かせればいいのです。表現が暴力的になってしまったことを平にお詫びいたします。
ただコスト/期待値の下げ方にもさまざまあり、おずおずと「つまらないゲームですが……」とお土産のようにプレイヤーにお渡しする、これは悪手だと思っております。世の中には娯楽が溢れています。そんな中わざわざつまらないゲームを手に取るなんてことは誰もしないし、制作に携わってくださった方々に失礼だし、何よりそんなゲームを作っても自分が楽しくならないからです。こちらも大事です。「制作が楽しくない作品はつまらない」、アマチュアの意見だ、と一笑に付していただいても構いませんが、わたしはそこそここれを自負としております。書きながら思わずため息が漏れる文章、そんなものをわたしは作りたい。作り続けていたい。

②面白くする
それができたら苦労は……という岩石が飛んできそうなのでこれに関してはあまり多くは語りません。ただまぁ、面白く、美しく、洗練させるというものは、楽しい作業でもあるので、苦しい側面もありますが今日もやっていきましょう、という感じです。


そんなこんなで「Sの花籠」、鋭意制作中でございます。いや本当はこれ書いてるあいだにシナリオ手直しとか構成の組み直しとかしたかったんですが、通信制限が怖くて、ギガ買うお金もなくて…………(貧困)

わたしは生存をしております、わたしにとっての生存とは、文章を嘔吐することでございます。どうにかこうにか、ものを書いて生きております、どうかこれを読んでくださるあなたがいるならば、お互いどうにかやっていきましょう。
あなたという詩の編み目がやわらかな海に沈みますように。

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