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【013】「福の内も一年、ならば」2023年3月の日記➀

これから2023年3月の日記を書きます。
なお、未だ残酷な真実に気付いていない人のために申し上げると、2023年3月はすでに終わっています。時はすべての生物に対して平等に進みます。寝て起きると一日が経過する。そういう仕組みです。あなたも勇気を持って一歩を踏み出しましょう。新年度はすでに始まっているのです。

どうやら、この日記を始めてから一年が経ったらしい。
月イチ更新を目標としていたので、正しくは月記と呼ぶべきだけど、その二文字の並びは「山月記」だけに許された表現である。そのため、仕方なくここを「日記」と呼ぶほかありません。

当初、この日記を始めた理由を一年前の私はこう述べています。

社会人になってから文章力の低下に頭を悩ます日々の連続で、つまりここは、日記という皮を被ったリハビリステーションです。おじいちゃんの独り言。

この考え方は変わっていません。

ここは誰かに言葉を伝えるための場ではなく、自身の文章能力を最低限のレベルで維持するためのトレーニングルームなのです。一年も続けているので成長が見られてしかるべきですが、いまのところ文章力の向上は特に観測されていません。ベンチプレスならば徐々に重りを足していく頃合いですが、いま負荷を加えてしまえば潰れてしまう自信があります。

しかしこの歳になると体力の成長は期待できない。であれば、現状維持できているだけでも御の字なのではなかろうか。

世には「停滞は衰退」という言葉がありますが、あれは戯言だよ。
停滞は停滞であり、それ以下ではない。
維持ができてるだけでも偉い。偉すぎる。

これはエレベーターの中に置き去りにされたメガネ。どうやって落としたのか。帰りにもまだ残っていた。なお、これまでの文脈とは一切関係ない。

ブログを始めてから1年ということは、福岡に来てから1年が経ったということでもある。福の内も一年、ならば僕はもう福岡を熟知していて然るべきである。

しかし、いまだに周りの地図が覚えられない。地下鉄の駅の順番も、歩道から見えるビルの順番も、いつも行く居酒屋までの曲がり角の順番も。
なんにも覚えていない。昨日近所に飲み行ったときも、真反対の方向に5分くらい歩いていた。自分を過信しすぎていた。大人しくGoogleマップ片手に歩くべきだった。

仕事の都合で車を運転する機会もあるんだけど、目的地がどれだけ近くにあってもGoogleマップが欠かせない。恥ずかしいとは思わないね。ソラで道を覚えられるのが偉いだけ。車は地面を走るんだ。空じゃない。

てか、そもそも道路標識を記憶できてるかも怪しいんだよな。
運転していると「一方通行」の標識が分からなくなる。Googleマップは時たま平気で一方通行を逆行するような道を提示してきたりするので、狭い道に入り込んだときは毎度ドキドキする。ここは本当に走っていていい道なのか?

これは「一方通行」の道路標識
こっちは「左折化」の道路標識

紛らわしすぎる。ちゃんと考えて作ってください。本当に。
タイムマシンを手に入れたら、道路標識を決める最初の会議に乱入して、「異議アリ」と叫びたい。誰もおかしいと思わなかったんですかね。

しかし調べたところ、昭和25年3月に「道路標識令」の全面改正が総理府・建設省令として公布、施行された時点では以下のように日本語及び英語の文字表示も併記されていたらしい。

引用「キクテック社ホームページ」https://www.kictec.co.jp/varieties-road-sign/history.php/

記号だけの方が、配置されたときに視認性も高く、美しく見えるのかもしれない(それに特定の言語に依存しない)けれど、記号だけで差別化ができないなら文字の併記は継続してほしかったなぁと思う。

何か事情があるのかもしれませんね。時間があったら調べてみてください。
私は調べないので、あなたに任せます。

こんなところでとやかく文句を言ったって改善されるわけないし、大人しく頑張って覚えることにしましょう。

これは近所の神社と桜。
「ほう、ここは桜が綺麗に見えるんだな。新発見」と思った。(2023年)


これも近所の神社と桜。
「ほう、ここは桜が綺麗に見えるんだな。新発見」と思った。(2022年)


筆力の維持よりも、記録力の維持を頑張った方が良いかもしれない。

(おわり)

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